「アルミ缶」と「スチール缶」の違いとは?分かりやすく解釈

「アルミ缶」と「スチール缶」の違いとは?専門用語・業界用語

この記事では、「アルミ缶」「スチール缶」の違いを分かりやすく説明していきます。

「アルミ缶」とは?

「アルミ缶」とはアルミニウムでできている缶です。

軽い上に錆びにくいので製造管理や運搬が容易なため飲み物の容器として普及しました。

ただし強度が低く変形しやすいという難点があります。

そのため炭酸ガスを含む炭酸飲料や窒素ガスを充填できる果汁飲料の容器としては内圧で形を維持しやすく利便性が高いのですが、乳製品を用いた飲み物は内部で発酵して内圧が変化し変形しかねないことから不適です。


「スチール缶」とは?

「スチール缶」とは鉄の合金によってできている缶です。

鉄の合金だけあって重さと硬さがあるものの加工技術の向上で薄く成形できるので重さは問題にならないことがほとんどです。

しかし硬さがあって変形しにくいという性質は非常に重要なので、「アルミ缶」では形を維持しにくい非炭酸飲料であったり、飲み物ではなくガスの容器として作られるガス缶などは基本的に「スチール缶」になります。


「アルミ缶」と「スチール缶」の違い

「アルミ缶」「スチール缶」の違いを、分かりやすく解説します。

アルミニウムで作った缶が「アルミ缶」で、鉄の合金で作った缶が「スチール缶」です。

「アルミ缶」は磁石にくっつかず「スチール缶」は磁石にくっつく性質は両者の違いであり容易な分別方法として活かされています。

また「アルミ缶」は金属として強度が低いので内容物に向いていない飲み物などもありますが、「スチール缶」は錆びないように加工すれば強度的に安定していますし内容物を選びません。

まとめ

以前の「アルミ缶」は非炭酸の飲み物の容器にするには難しかったですが、技術の向上によって現在では様々な飲み物の容器として使えるようになっています。

それでもミルクの入ったコーヒーなど「アルミ缶」では未だに難しい飲み物などもあるので、そういった飲み物を入れる缶としては未だに「スチール缶」が現役です。