「イタリック体」と「斜体」の違いとは?分かりやすく解釈

「イタリック体」と「斜体」の違いとは?専門用語・業界用語

書籍やインターネット上のページなどを見ると、様々な文字の形、つまり「フォント」があることがわかります。

その中でも「イタリック」と呼ばれるフォントを使うと強調したり、引用したりというアクセントを文章中に付けることができます。

しかし、多くの人が「イタリック体」「斜体」を混同しているのも事実です。

この記事では、「イタリック体」「斜体」の違いを分かりやすく説明していきます。

「イタリック体」とは?

「イタリック体」とは、「Italic」つまり「イタリア式の文字」という意味を持つ主にアルファベットの書体の一つです。

「立体」と呼ばれる直立した文字に対して、若干斜めに書かれているのが特徴です。

起源はイタリアのヴェネツィアで、限られた紙面に多くの文字を記載するために考え出された書体でした。


「斜体」とは?

「斜体」とは、「レビュラー」と呼ばれる書体を一般的には若干斜め右に傾けた文字のデザインのことを指す言葉です。

英語では「オブリーク体(Oblique type)」と呼ばれます。


「イタリック体」と「斜体」の違い

「イタリック体」「斜体」の違いを、分かりやすく解説します。

この2つは、書体が若干斜めになったフォントのことを表す言葉であることは同じですが、実は明確に違うものです。

大きな違いはデザインの過程です。

「イタリック体」「筆記体」つまり、サインを書くときに書いたような文字をベースにデザインされたのが「イタリック体」であり、普通のフォントを斜めに傾けたのが「斜体」です。

したがって、元の文字が同じであっても「イタリック体」「斜体」は違う見た目になります。

見た目上の大きな違いは「イタリック体」には続けて書いた時の繋がりを想起させるラインが存在することです。

まとめ

ここまで「イタリック体」「斜体」の違いを説明してきました。

「レギュラー」「斜体」のように、元のフォントを変化させて作り出された書体には、他にも「ボールド」、つまり「太字」があります。

これは「レギュラー」の書体の文字の太さを太くしたもので、これによってより強いインパクトを与えることができます。