この記事では、「アカウンタビリティ」と「レスポンシビリティ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「アカウンタビリティ」とは?
「アカウンタビリティ」の意味は以下の通りです。
1つ目は「経営者が株主や出資者に対して、経営状況や財務内容を報告する義務のこと」という意味で、企業が現在どの様な経営状況なのか、財務諸表などを用いてはっきり説明する義務のことです。
2つ目は「企業が自社から利害関係が及ぶ人や組織に対して、状況を説明する責任があること」という意味で、ある問題が起きた時に、会見などを開いてきちんと説明する責任のことです。
3つ目は「教育において、成績に対して学校が負う責任」という意味で、生徒の成績次第で学校に振り分ける予算や、教師の給料が変動することから、成績に対して責任を明確にすることです。
上記に共通するのは「説明責任」という意味です。
「アカウンタビリティ」の使い方
「アカウンタビリティ」はビジネス用語として「アカウンタビリティを果たす」「アカウンタビリティが求められる」などと使われます。
基本的に、企業が外部に対して、現在の状況や経緯などを説明する責任や義務のことに使われる言葉です。
「レスポンシビリティ」とは?
「レスポンシビリティ」の意味は以下の通りです。
1つ目は「仕事などに対する責任」という意味で、ある職務を遂行したり、ある事柄を管理することに責任を持つことです。
2つ目は「人の責任能力」という意味で、その人が責任を負うだけの能力があるのか、信頼性も含めた言葉です。
3つ目は「使命」「任務」という意味で、人に対して果たすべき道義的な務めのことです。
4つ目は「債務の支払い能力」という意味で、借金を返済する能力のことです。
5つ目は「事故や過失に対する責任」という意味で、突然の災難に対して負うべき責任のことです。
上記に共通するのは「責任を負う」という意味です。
「レスポンシビリティ」の使い方
「レスポンシビリティ」はビジネス用語として「レスポンシビリティを果たす」「レスポンシビリティがある」などと使われます。
基本的に、与えられた仕事や役割に対して負う責任や義務のことに使われる言葉です。
「アカウンタビリティ」と「レスポンシビリティ」の違い
「アカウンタビリティ」は「企業が外部に対して、現在の状況や経緯などを説明する責任や義務」という意味です。
「レスポンシビリティ」は「与えられた仕事や役割に対して負う責任や義務」という意味です。
「アカウンタビリティ」の例文
・『赤字を出した企業にはアカウンタビリティが求められる』
・『アカウンタビリティにより問題の経緯をはっきりさせる』
・『この企業はアカウンタビリティをしっかりと守っている』
・『社長に代わって専務がアカウンタビリティを果たす』
「レスポンシビリティ」の例文
・『この業務は彼のレスポンシビリティです』
・『上司はレスポンシビリティに欠けている』
・『この問題に関して全てのレスポンシビリティを負う』
・『契約内容にレスポンシビリティを求める』
まとめ
今回は「アカウンタビリティ」と「レスポンシビリティ」について紹介しました。
「アカウンタビリティ」は「説明する義務・責任」、「レスポンシビリティ」は「義務・責任」と覚えておきましょう。