この記事では、「三角比」と「三角関数」の違いを分かりやすく説明していきます。
「三角比」とは?
「三角比」とは、「直角三角形の鋭角θ(シータ)を前提とした二辺の長さの比」を意味する数学用語です。
「三角比」は、「直角三角形に限定した辺の比」なのです。
数学で利用する「三角比」は、「サイン(sin)・コサイン(cos)・タンジェント(tan)」と呼ばれるものになります。
サインは「正弦」、コサインは「余弦」、タンジェントは「正接」と翻訳されます。
斜辺に対する対辺の比が「コサイン」です。
斜辺に対する底辺の比は「コサイン」になります。
さらに底辺に対する対辺の比を「タンジェント」といいます。
「三角関数」とは?
「三角関数」とは、「直角三角形のかたちだけに縛られない三角比の関数」を示している数学用語です。
「三角関数」も「三角比」と同じく、「サイン(sin)・コサイン(cos)・タンジェント(tan)」によって表現されます。
厳密には「三角関数」にも「三角比」にも「コタンジェント・セカント・コセカント」と呼ばれる比がありますが、これらはサインやコサインなどから算出することができます。
「三角関数」は、「直角三角形の和である180度に制約されない360度以上にも応用できる一般角に関する関数」として理解することができます。
「三角比」と「三角関数」の違い
「三角比」と「三角関数」の違いを、分かりやすく解説します。
「三角比」とは簡単に説明すれば、「直角三角形(内角の和が180度)の二辺の比」のことです。
「三角関数」も「三角比」と同じように「サイン・コサイン・タンジェント」で表現することができますが、「三角比を180度に固定されない一般角にまで拡張した関数」になっている違いがあります。
「三角比」は「内角の和が180度となる直角三角形のみに当てはまる二辺の比」を定義したものです。
「三角関数」は「360度あるいは360度以上やマイナス360度以上にまで対応することができる関数」である点が異なっています。
また「三角関数」は、「三角形の辺の単なる比ではなく、波の図形として表現される関数」になります。
「三角比」の例文
・『高校生の頃に覚えさせられた三角比ですが、今ではサインやコサインの名前くらいしか分かりません』
・『三角比をリアルな世界に応用することで、ビルや山の大まかな高さを計算で求めることができます』
「三角関数」の例文
・『三角関数はサインなどの共通の用語を使うので、三角比と同じようなものと思っている人が多いのです』
・『三角関数は円関数とも呼ばれるように、円を描く360度以上の一般角にも対応した関数になっています』
まとめ
「三角比」と「三角関数」の違いについて説明しましたがいかがでしたか?「三角比」は「直角三角形における二つの辺の比をsinなどの記号で表したもの」です。
「三角関数」は「波の図形で表記される360度以上の一般角にも応用できる円関数」である違いがあります。
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