「ゾル」と「ゲル」の違いとは?分かりやすく解釈

「ゾル」と「ゲル」の違い専門用語・業界用語

この記事では、「ゾル」「ゲル」の違いを分かりやすく説明していきます。

「ゾル」とは?

「ゾル」とは、「流動性のあるコロイド溶液」を意味しています。

「コロイド溶液」とは、「一方に微小な微粒子があり、他方に分散した相が作り上げる物質状態がある分散系の性質」を指します。

「ゾル」とは、「流動性のある液体状あるいは粘り気のある状態」のことです。

「牛乳・ジュース・石けん水・マヨネーズ」などが「ゾル」に相当することになります。

「ゾル」の語源は、ラテン語の「ソリディウス(固いもの)」にあります。


「ゲル」とは?

「ゲル」とは、「ゾルが固まった流動性のないコロイド溶液」を指示しています。

「ゲル」とは、「固体状の流動性のない状態」のことです。

「ゲル」は、「流動性はないが柔軟性の性質を持っている固体状(ゼリー状)のもの」を示唆しています。

具体的な「ゲル」としては、「ゼリー・プリン・こんにゃく・羊羹(ようかん)・豆腐」などを挙げることができます。

「ゲル」の語源は、ラテン語の「ゲラトゥス(凍結されたもの)」になります。


「ゾル」と「ゲル」の違い

「ゾル」「ゲル」の違いを、分かりやすく解説します。

「ゾル」は、「液体状・粘りのある状態のもの+流動性がある特徴」を指しています。

それに対して「ゲル」は、「固体状のもの+流動性がない特徴」であるという点が違っています。

「ゲル」は、「ゾルを冷やして低温状態にすること+ゾルに化学変化を与えてゲルのような柔軟性・固体状の性質を与えること」によってつくられる違いも挙げられます。

「ゾル」は基本的に指で押すことのできない、「牛乳・豆乳・コーヒー・清涼飲料水」などの液体状のものになります。

「ゲル」のほうは「ゼリー・寒天・プリン」のように、指で押すとへこむような柔らかい柔軟性のあるもの(プリプリした触感のあるもの)になる点も異なっています。

「ゾル」「ゲル」は薬でもその性質の違いが利用されていますが、液体状の「ゾル」は軟膏などの「ゲル」のように、チューブから出してからの量の微調整はしづらくなっています。

まとめ

この記事では、「ゾル」「ゲル」という化学的な性質・状態の違いを説明しましたがいかがでしたか。

「ゾル」「ゲル」について詳しくリサーチしたいときは、この記事の解説を参考にしてください。