この記事では、「山地」と「山脈」の違いを分かりやすく説明していきます。
2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「山地」とは?
「山地」は「さんち」と読みます。
「山地」は、「山の多い地。
周囲一帯が山である地域」という意味があります。
「○○山地」という地名が、地図などに記載されている場合は、そのエリアは周囲一帯が山だということが分かります。
また天気予報などで、「山地を中心に大雪の予想となっています」などと言っていた場合は、山の多いエリアでは、大雪が降りそうだという予想であることが読み取れます。
さらに「山地」には、「山が集まり連なり、大きな起伏をなしている地域のこと」という意味があります。
緩やかな起伏の低い山が続く地形を「丘陵(きゅうりょう)」と呼び、表面が比較的平らで、周囲より一段と高い地形のことを「台地(だいち)」と呼びますが、これよりも規模が大きな地形について、「山地」と呼びます。
このように、地形を区別するときに、山が集まり連なっていて、起伏が多いエリアのことを「山地」と呼びます。
「山脈」とは?
「山脈」は「さんみゃく」と読みます。
「山脈」は、「山地が細長く連なって、脈状をなしているもの」という意味があります。
比較的、高く険しい山々について「山脈」と呼びます。
例えば、インド・ネパールに位置するヒマラヤには、世界最高峰のエベレストを含む、高く険しい山々が連なっています。
そのため、このアエリアのことを、「ヒマラヤ山脈」と呼びます。
「脈」という言葉には、「すじみち」「つながり」という意味があり、人のつながりを意味する「人脈(じんみゃく)」といった表現に使われます。
「山脈」も同様で、山と山がつながっている状態を意味します。
「山地」と「山脈」の違い
「山地」と「山脈」の違いを、分かりやすく解説します。
「山地」には、「山が集まり連なり、大きな起伏をなしている地域のこと」という意味があります。
一方で「山脈」は、「山地が細長く連なって、脈状をなしているもの」という意味があります。
どちらも、山が集まっている地形のことを意味するという共通点があります。
ただし、「山地」と比較した場合、「山脈」は、「山が細長く連なっている」という違いがあります。
また、「山地」と比較した場合、「山脈」のほうが、険しい山々が多いという印象があります。
そのため、山々が集まっているエリアのことを「山地」と呼び、集まり方が細長く連なっているように見えて、さらにより険しいように見える場合は「山脈」という言葉を使ってみましょう。
まとめ
「山地」と「山脈」の違いについて見てきました。
2つの言葉には明確な意味の違いがありました。
2つの言葉の意味の違いを知ったうえで、日本地図に載っている「山地」と「山脈」の衛星写真を見てみると、理解が深まるかもしれません。