「電気圧力鍋」と「圧力鍋」の違いとは?分かりやすく解釈

「電気圧力鍋」と「圧力鍋」の違い専門用語・業界用語

この記事では、「電気圧力鍋」「圧力鍋」の違いを分かりやすく説明していきます。

「電気圧力鍋」とは?

電気の力で調理する圧力鍋のことです。

圧力鍋といえば、ガスの火にかけて使うタイプのものが主流ですが、炊飯器タイプの電気圧力鍋も販売されています。

日本では、1977年に松下電器産業が電気圧力鍋を発売しました。

電気を使って調理するので、火事になる心配が少なく、圧力鍋で時間も短縮出来ます。


「電気圧力鍋」の使い方

名詞として、「電気圧力鍋でカレーを作る」などと、使います。


「圧力鍋」とは?

英語では、“Pressure cooker”で、圧力調整機能が付いた鍋のことです。

密閉された鍋を熱し、大気圧より高い圧力を加えて、中の液体の沸点を高めて調理をします。

水の沸点は、圧力が高くなるにつれて上がるので、2気圧で120度程度になります。

食材が普段よりも高い温度・高い圧力で調理されることで、調理時間が短縮され、食材が柔らかく煮込まれます。

歴史は古く、1679年、フランスの物理学者ドニ・パパンが蒸気圧を利用した調理器を発明しました。

当時の器具は大型だったので、業務用でした。

1938年、アメリカのアルフレッド・ビッシャーが、家庭用の自動密閉鍋を作り、世界に広まっていきました。

日本では、それより前に、玄米を炊く為の圧力釜が普及していました。

1953年には、蓋の重量だけで密閉と圧力を保つ「無水鍋」が開発され、普及しました。

以前は、圧力や熱に耐えるために分厚いアルミダイキャストで作られていましたが、現在では、厚さ5ミリ以下のステンレスやアルミ合金で作られたものが主流になっています。

圧力鍋は、密閉された容器を火にかけるので、中身にとろみがある場合や、蒸気口がふさがっている場合、パッキンなどの劣化があるときには、蓋が飛ぶなどの事故が起こる可能性もあります。

「圧力鍋」の使い方

名詞として「圧力鍋で煮込んだ肉料理は最高です」などと、使います。

「電気圧力鍋」と「圧力鍋」の違い

違いは、電気で調理するのか、それ以外なのかというところです。

密閉した容器の中で、圧力をかけて調理するというところは同じですが、「電気圧力鍋」はコンセントにつなぐものであるのに対し、「圧力鍋」は、ガスにかけたり、火にかけたりします。

また、電子レンジで使う合成樹脂製の圧力鍋もあります。

こちらも「電子レンジ圧力鍋」などと呼ばれます。

「電気圧力鍋」は、火を使わないので、「圧力鍋」よりも火事のリスクは少ないといえます。

「電気圧力鍋」の例文

・『電気圧力鍋で、玄米を炊くと、モチモチしてとてもおいしい』
・『電気圧力鍋は、タイマーをセットしておくと、自動的に料理が出来上がるので便利です』

「圧力鍋」の例文

・『牛すじ肉のカレーを作るときには、圧力鍋を使うと柔らかく仕上がります』
・『実家にある圧力鍋は、とても重くて洗いにくいので、置物になっています』

まとめ

圧力鍋の歴史は古く、家庭で使えるようになったのは、80年ほど前になります。

電気圧力鍋は、電気の力で調理する圧力鍋のことです。