この記事では、「電気」と「電力」の違いを分かりやすく説明していきます。
「電気」とは?
電気とは、でんきという読み方をすべき言葉です。
漢字で書かれたこの言葉を見れば理解可能な事でしょうが、でんきや稲妻といった意味がある電の漢字に、天地間で生じる自然現象やエネルギー等の意味がある気の漢字を付け足す事で成立した言葉となっています。
だからこそ電気は、電荷の移動とか相互作用等により生じる様々な物理現象を表すのです。
「電気」の使い方
電気は、稲妻といった現象を引き起こす源泉となるものに対して使われる言葉となっています。
ただし雷の様な自然現象だけでなく、そのエネルギーを活用する事により明かりを付けたり物を動かす事に対してもこの電気という言葉が使用されているのです。
実際に電気をエネルギー源とする事で照明だけでなく、交通機関や空調設備等を動かす事も可能であり、様々な用途に使われています。
そのためこの電気という言葉は、日常生活でも見聞きする事が少なくありません。
「電力」とは?
電力とは、でんりょくという読み方をする言葉です。
文字で記されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事ですが、でんきの事や雷といった意味を持っている電の文字に、その物に備わっている勢いとか働きといった意味を有する力の漢字を加える事で完成した言葉となっています。
以上の事から電力は、単位時間に電流が行う仕事量を示すのです。
「電力」の使い方
電力は、電荷の流れである電流が単位時間で行っている仕事量を示す際に用いられる言葉となっています。
より簡単に説明すると、電気の力を表現する言葉です。
例えば同じ電気器具でも、家庭内の照明とパソコンでは使用する電気量に違いがあり、基本的にパソコンの方が必要な電力量が多くなります。
この様に電力は、電気エネルギーの強さを示す言葉として用いられているのです。
「電気」と「電力」の違い
電気と電力の文字表記を見比べてみると、2文字目の漢字が気と力という明らかな違いがある事に気付く事が出来ます。
所が最初の文字は同じ電の漢字であり、共に漢字2文字で表現可能である上に、持つ意味合いも似ている所があるので混同する恐れは十分あるのです。
とはいえ漢字の違いがある事で、表す意味にも違いがあります。
まず電気は、稲妻等の自然現象や照明器具の明かりを灯すのに必要なエネルギーの源泉となるものを指し示す言葉です。
一方の電力は、電流が単位時間に行う仕事量を表現する言葉となっています。
まとめ
2つの言葉は共に最初に電の漢字が使用されており、同じ漢字2文字で表現されるため、似た印象を受ける言葉同士です。
ですが2文字目の漢字が違う事で、示す意味合いのニュアンスには相違点が生じているので、そこを理解すればきちんと使い分けを行う事が出来ます。
ちなみに電気は主に、明かりを灯す源や交通機関の動力源として利用されるエネルギー源で、電荷の移動等で生じるものです。
対する電力は、電荷の流れである電流が単位時間でする仕事量に対して用いられます。