この記事では、「断つ」と「絶つ」と「裁つ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「断つ」とは?
「断つ」は「たつ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「つながっているものを切り離すこと」という意味で、一つになっているものを切って分けることです。
2つ目は「それまで続いていたものごとを終わりにする」という意味で、相手や対象との縁」を切ることです。
3つ目は「一切手を付けないこと」という意味で、願をかけたりしてあるものごとをしないと決意することです。
4つ目は「通えなくすること」という意味で、道を通れなくしてお互いを行き来できなくすることです。
上記に共通するのは「切って分ける」という意味です。
「断つ」の使い方
「断つ」は動詞として「断つ・断った」と使われたり、副詞として「断って」と使われたり、名詞として「〇〇断ち」と使われたりします。
基本的に、つながっているものの間を切って、お互いの関係をなくすことに使われる言葉です。
「断つ」の例文
・『獲物の鎖を断って逃がしてやる』
「絶つ」とは?
「絶つ」は「たつ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「それまで続いていたこ関係をやめて終わりにする」という意味で、主に人とのつながりが終わることに使われます。
2つ目は「尽きて終わらせる」という意味で、それ以上存続できなくなって終わることです。
上記に共通するのは「終わらせる」という意味です。
「絶つ」の使い方
「絶つ」は動詞として「絶つ・絶った」と使われたり、副詞として「絶って」と使われます。
基本的に、ある物との関係を終わらせて、なかったことにすることに使われる言葉です。
「絶つ」の例文
・『隣国との関係が悪化したので国交を絶つことにした』
「裁つ」とは?
「裁つ」は「たつ」と読みます。
意味は、「紙や布などを、型紙や線に添って切ること」で、主に衣服を仕立てる為に布地を切ることを表します。
「裁つ」の使い方
「裁つ」は動詞として「裁つ・裁った」と使われたり、副詞として「裁って」と使われたり、名詞として「〇〇裁ち」と使われたりします。
基本的に、紙や布など薄いものを、ハサミや機械などで形を取る為に切ることに使われる言葉です。
「裁つ」の例文
・『浴衣を縫う為に寸法通りに生地を裁つ』
「断つ」と「絶つ」と「裁つ」の違い
「断つ」は「つながっているものの間を切って、お互いの関係をなくすこと」という意味です。
「絶つ」は「ある物との関係を終わらせて、なかったことにすること」という意味です。
「裁つ」は「紙や布など薄いものを、ハサミや機械などで形を取る為に切ること」という意味です。
まとめ
今回は「断つ」と「絶つ」と「裁つ」について紹介しました。
「断つ」は「つながっている間を切る」、「絶つ」は「つながっている関係を切る」、「裁つ」は「紙や布を切る」と覚えておきましょう。