「会話」と「対話」と「議論」の違いとは?分かりやすく解釈

「会話」と「対話」と「議論」の違いとは?生活・教育

日常で、あるいはビジネスシーンで用いられることがある言葉として、「会話」「対話」「議論」というものがあります。

人が集まって話をすることを表現した言葉ですが、三つの言葉に違いはあるのでしょうか。

この記事では、「会話」「対話」「議論」の違いを分かりやすく説明していきます。

「会話」【かいわ】とは?

「会話」とは、複数人が共通の話題を進めること、またはその話のことを意味しています。

話の内容は何気ないことでも真剣なことでも関係なく、複数人が話し合っていれば「会話」となります。

「会」には、顔を合わせる意味の他に同じ目的をもって集まるという意味もあり、直接会って話さなくても同じ目的(共通)の話をしていれば「会話」となります。


「会話」の例文

・『気になる女の子が誰かと電話しているが、会話の内容が気になる』
・『悩み事があって、会話の内容が頭に入ってこない』


「対話」【たいわ】とは?

「対話」とは、向かい合って話をすること、または相対して話すことを意味した言葉です。

「会話」と同じ、話し合うことを表現した言葉ですが、何気ない話は「対話」とは言えません。

なぜなら、「対話」は話をするというよりは相手と対するということに重きを置いて言葉になります。

「対話」の主な目的は、相手と対して話をすることで相手と理解し合うことだからです。

少々語弊がありますが、「会話」よりも重要度が上ということになります。

「対話」の例文

・『隣国との対話を重ね、最悪の事態だけは回避したい』
・『対話形式で授業が進められた』

「議論」【ぎろん】とは?

「議論」とは、複数人がそれぞれの意見を交わすことを意味しています。

何気ない話をするものではなく、直面した問題に対してどのような解決策があるのかを導き出すために話し合うものです。

問題に対してそれぞれがどのような考えを持っているのかを聞き理解し自分の考えも述べた上で、最終的にすべての意見を重ね合わせて最適な答えを出していきます。

「議論」の例文

・『それぞれ自分の意見を主張しているだけでは、議論が進みません』
・『反論を受け付けないということであれば、議論とは言えません』

「会話」と「対話」と「議論」の違い

「会話」「対話」「議論」の違いについてまとめると次のようになります。

「会話」とは、「複数人が共通の話をすること」を意味しています。

何気ないことから真剣なことまで、話の内容は様々です。

「対話」とは、「相手と理解し合えるように話をすること」を意味しています。

理解し合えるように、ひとつの話題についてじっくり相手と話し合います。

「議論」とは、「問題解決を目指し複数人が意見を交わすこと」を意味しています。

それぞれがどんな考えを持っているのか確認しながら理解を深め、問題解決を目指します。

まとめ

「会話」「対話」「議論」の違いについて例文をまじえて説明してきましたが、わかりましたでしょうか。

この記事が皆さんの生活のお役に立てるなら幸いです。