この記事では、「器量」と「甲斐性」と「度量」の違いを分かりやすく説明していきます。
「器量」とは?
「器量」は「きりょう」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「ある役割をするのにふさわしい能力や性格」という意味で、その責任に見合う性質であることを言います。
2つ目は「人の資質に対する評価」という意味で、主に男性の世間体や面目のことを言います。
3つ目は「目鼻立ちや容貌」という意味で、主に女性の顔立ちのことを言います。
上記に共通するのは「持っている資質」という意味です。
「器量」の使い方
「器量」は名詞として動詞を伴い「器量がある・ない」「器量が足りない」「器量よし」などと使われます。
基本的に、人の能力や性格などの資質や、男性の面目、女性の顔立ちなどに使われる言葉です。
「器量」の例文
・『彼にはリーダーとしての器量が十分にある』
「甲斐性」とは?
「甲斐性」は「かいしょう」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「ものごとをやり遂げようとする気力」という意味で、やる気や根性があることを言います。
2つ目は「経済的に稼ぎがあること」という意味で、経済力が高く生活に困らないことを言います。
上記に共通するのは「十分働く」という意味です。
「甲斐性」の使い方
「甲斐性」は名詞として「甲斐性がある・ない」「甲斐性なし」などと使われます」
基本的に、やる気があり、経済的によく稼げる傾向がある人に使われる言葉です。
「甲斐性」の例文
・『旦那に甲斐性があれば、主婦は無理してフルタイムで働かずに済む』
「度量」とは?
「度量」は「どりょう」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は元の意味で「物差しと枡(ます)、転じて長さと容積のこと」という意味です。
2つ目は上記から転じて「寛容なこと」という意味で、心がおおらかで、他人の言うことに耳を傾ける性格のことを言います。
上記に共通するのは「大きさや広さ」という意味です。
「度量」の使い方
「度量」は名詞として「度量がある・ない」「度量が広い・狭い」「度量均衡」などと使われます。
基本的に、長さと容積のことや、人としての心の広さに使われる言葉です。
「度量」の例文
・『彼は度量が広いので、細かいことをいつまでに気にしない』
「器量」と「甲斐性」と「度量」の違い
「器量」は「人の能力や性格などの資質」「男性の面目のこと」「女性の顔立ちのこと」という意味です。
「甲斐性」は「やる気があり、経済的によく稼げる傾向がある人」という意味です。
「度量」は「長さと容積のことや、人としての心の広さ」という意味です。
まとめ
今回は「器量」と「甲斐性」と「度量」について紹介しました。
「器量」は「人の資質」「男性の面目」「女性の顔立ち」、「甲斐性」は「やる気や経済力」、「度量」は「長さと容積」「人としての心の広さ」と覚えておきましょう。