この記事では、「お札」と「紙幣」と「お金」の違いを分かりやすく説明していきます。
「お札」とは?
紙でできた通貨のことで、辞書においては紙幣と全く同じ意味となっています。
口語や会話ではお札と言ったほうが聞き取りやすいことや言い回しの柔らかさもあってか紙幣よりも多く使われており、額面を指定した場合は「10000円札」「札」という言い方になります。
新聞などの文章ではあまり使われず、10万円分のお札などという使い方は会話中心です。
「紙幣」とは?
紙でできた通貨(銀行券)を指し、コインは含まれません。
「10000円紙幣」など前に金額をつける言い方があり、海外の金額でも「ドル紙幣」「ウォン紙幣」などの言い回しが可能です。
「新紙幣」「旧紙幣」など紙幣そのものの形態を表す使い方もでき、新聞などでは「10万円分の紙幣が散乱」などの文章で使われます。
なお、お米券などは「金券」で表されるため紙幣ではありません。
「お金」とは?
通貨・金銭による資産全般をさし、紙幣だけではなくコインもすべて含まれます。
預金通帳の金額も「お金」ということが出来、「クレジットカードでお金を払う」「電子通貨でお金を払う」という言い方もし、支払い代金や予算のことを「お金」と言うことも見られ、「お金欲しい」など金額を指定しないで漠然と通貨全体を指す会話もあります。
金銭価値があっても金塊や貴金属は直接的に通貨ではないためお金とは言いません。
「お札」と「紙幣」と「お金」の違い
「お札」と「紙幣」は紙でできた通貨を表す点では全く同じ意味で、言い回しや会話、文章に合わせて使い分けるケースが一般的です。
「お札」のほうがくだけた言い方、優しい言い回しと言えるでしょう。
紙幣はかしこまった場や文章で主に使われます。
海外紙幣、10000円紙幣など額面やものとしての側面を持たせた意味合いも紙幣という言葉は持っています。
「お金」は「紙幣」、「貨幣」すべてを含めた金銭の資産全般を指し、自分の持っている財布の金銭の中身すべてをお金と指すこともあります。
また紙幣やお札と異なり直接実態を持たない今後入る予定の給料、通帳の中の資金などもお金と称します。
日常会話においては商品の価格や支払代金などを「お金」とも言います。
お金持ちは金銭をたくさん持っていることや富豪を指しますが、紙幣もち、お札持ちなどという言い回しはしません。
まとめ
「お札」と「紙幣」は言い回しや会話などで使い分けがされていますが基本的には同じ意味です。
額面がコインより大きいものの、比喩表現などではあまり使われず、「お金」という言葉に集約されて金銭が欲しいなどの欲求は言葉にされています。
「お金」は紙幣、コインをすべて含んだ金銭の概念のため、言葉としては非常に幅広く使われており「お金欲しい」という言葉は額面や貨幣か紙幣かなどを指さずに「お金欲しい」と言った相手のイメージに依存して伝えることすら可能です。