「想定」と「前提」の違いとは?分かりやすく解釈

「想定」と「前提」の違いとは?生活・教育

この記事では、「想定」「前提」の違いを分かりやすく説明していきます。

「想定」とは?

「そうてい」と読み、仮に、ある条件や状況を決めることをいいます。

単に、頭で考えたことを指すこともあります。

「想定」は、現実に起こっていることではなく、ある条件や状況を決めること、または、考えられることという意味になります。

「想定範囲内」といった場合には、考えられる範囲のなかを表します。


「想定」の使い方

「震度7の地震が起きたことを想定すると」「想定問題集」などと、使用します。

また、「想定でしかない」「想定外」と使うこともあります。


「前提」とは?

「ぜんてい」と読み、あるものごとが成り立つための、前置きとなる条件のことをいいます。

または、論理学で、推測した論が導き出される根拠となるものをいいます。

「前提」の使い方

「前提として」「前提条件」などと、使います。

「想定」と「前提」の違い

「想定」は、仮の話としてある条件や状況を決めることをいうのに対し、「前提」は、ある物事が成り立つための前置きとなる条件のことをいいます。

よって、前提は、現実ですが、想定は、現実になるとは限りません。

「想定」の例文

・『お客様に想定外のことを頼まれて、混乱してしまいました』
・『地震の被害想定を見て、改めて日本は地震大国だと思いました』
・『思い切って転職したら、想定年収よりもずっと低い年収を提示されてショックを受けました』

「前提」の例文

・『彼とは、結婚前提のお付き合いをしています』
・『まず、前提として、そのようなことがあってはならないと思うが、この中に盗みをしたものはいるか』
・『前提条件が間違っていたので、ありえない結論になってしまいました』

まとめ

「想定」は、想像してさだめることで、「前提」は、前置きとなる条件のことです。

二つの言葉は、似ているようですが違います。

違いを知って、役立ててください。