この記事では、「極楽」と「天国」の違いを分かりやすく説明していきます。
「極楽」とは?
「極楽」には2つの意味があります。
ひとつは、仏語で阿弥陀仏の浄土のことです。
果てしなく広く大きく、満足することができ、一切の苦労がない世界といわれています。
「極楽浄土」「極楽界」などともいいます。
もう一つの意味は、心身の苦痛や生活の苦労も心配もない状態や境遇、またそういった場所です。
温泉に入ったときに、この言葉を使うことがあります。
温泉は温かく気持ちがよいです。
温泉に入っている間は、仕事のことも、家庭のことも考えないことでしょう。
あの仕事をやらなければならない、また上司に叱られた、子どもが言うことを聞かない、成績が心配だなどは考えないはずです。
こういったことは心身の苦痛になる事柄ですが、温泉に入っているときには頭に思い浮かばず、心身の苦痛から離れることができます。
非常に安らかな状態です。
このときの状態を意味する言葉になります。
この言葉を使用した銭湯もあります。
「極楽の湯」といったものです。
銭湯にいる間は、生活などの苦労を考えたり、何かを心配したりすることはないでしょう。
お風呂に入って気分がよくなり、苦痛や心配事から離れることができます。
マッサージ室を併設しているところもあり、マッサージを受ければさらに気持ちがよくなることでしょう。
銭湯は嫌なことが一切ない場所といえるかもしれません。
このときの状態や、こういった場所を意味する言葉です。
「極楽」の使い方
仏語として使用されることもありますが、苦痛や心配事のない状態や境遇、またそういった場所という意味で使われています。
「天国」とは?
「天国」には2つの意味があります。
ひとつめは、神や天使がいるとされる天上の世界です。
死後にこの場所に行くとされています。
そこは、何でも必要なものがそろっており、望めば必要なものを手にすることができ、美しい音が流れており、美しい色彩であふれているといわれています。
もう一つの意味は、そこで暮らすものにとって、それ以上望むもののないのない完全な世界、何も心配することのない快適な環境です。
猫が大好きで仕方がない人にとっては、猫であふれている場所は非常に楽しいことでしょう。
猫に囲まれて暮らしたいと思うほどに好きな人なら、快適な場所と感じられるはずです。
この人にとっては猫がたくさんいる場所が「天国」といえるでしょう。
「天国」の使い方
天上の世界を指して使われることが多いです。
また、心配することがなく、快適な環境のこともいいます。
「極楽」と「天国」の違い
どちらの言葉も、苦痛や心配のない状態やそういった場所という意味を持っています。
前者は仏語の意味もあり、後者は神や天使がいるとされる天上の世界の意味もあります。
まとめ
心身に苦痛がなく、心配することもない、安楽な状態や場所という意味が同じです。