この記事では、「宿命」と「運命」と「使命」の違いを分かりやすく説明していきます。
「宿命」とは?
「宿命」は「しゅくめい」と読みます。
意味は「人が生まれる前の世から定められている幸不幸のめぐりあわせ」のこと」で、人が前世に存在していた時から既に定められていた、現世での業のことです。
「宿」は「やど」とも読み、「前世から定められている」という意味、「命」は「いのち」とも読み、「天や神の意志」「めぐり合わせ」という意味。
「宿命」で「前世から定められている、人生のめぐりあわせ」になります。
「宿命」の使い方
「宿命」は名詞・形容動詞として「宿命だ・である」「宿命のライバル」「宿命的」などと使われます。
基本的に、人が前世から定められている、超自然的な幸不幸のめぐりあわせに使われる言葉です。
「宿命」の例文
・『彼らが決着を付けることは宿命だ』
「運命」とは?
「運命」は「うんめい」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「人間の意志を超越して、人に幸不幸を与える超自然的な力」という意味で、本人の意志に関わらず巡ってくる幸不幸のめぐりあわせのことです。
2つ目は「超自然的な力によりめぐって来る幸不幸そのもの」という意味で、生きている間にやってくる様々な幸不幸のことです。
3つ目は「どの様な未来が待っているか」という意味で、今後の成り行きのことです。
上記に共通するのは「人知を超えためぐりあわせ」という意味です。
「運命」の使い方
「運命」は名詞・形容動詞として「運命だ・である」「運命を受け入れる」「運命の出会い」「運命的」などと使われます。
基本的に、人が自分の意志とは関係なく持っている、幸不幸のめぐりあわせに使われる言葉です。
「運命」の例文
・『彼女と結婚することは運命だったと思う』
「使命」とは?
「使命」は「しめい」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「ある目的の為に使わされる者として受けた命令」という意味で、組織で他の場所に使わされる時に、命じられる役割のことです。
2つ目は「責任を持って果たすべき重大な務め」という意味で、自分に与えられた責任ある役割のことです。
上記に共通するのは「与えられた役割」という意味です。
「使命」の使い方
「使命」は名詞・形容動詞として「使命だ・である」「使命を果たす」「使命を帯びる」などと使われます。
基本的に、日常で使われる場合、自分に与えられた果たすべき役割に使われる言葉です。
「使命」の例文
・『犯罪が起きた時には警察官としての使命を果たす』
「宿命」と「運命」と「使命」の違い
「宿命」は「人が前世から定められている、超自然的な幸不幸のめぐりあわせ」という意味です。
「運命」は「人が自分の意志とは関係なく持っている、幸不幸のめぐりあわせ」という意味です。
「使命」は「自分に与えられた果たすべき役割」という意味です。
まとめ
今回は「宿命」と「運命」と「使命」について紹介しました。
「宿命」は「前世からのめぐり合わせ」、「運命」は「幸不幸のめぐり合わせ」、「使命」は「果たすべき役割」と覚えておきましょう。