「退社」と「退職」と「辞職」の違いとは?分かりやすく解釈

「退社」と「退職」と「辞職」の違い生活・教育

「退社」「退職」「辞職」という3つの言葉は、どれも自分が会社を辞める際や誰かが辞める際に使用される言葉です。

それぞれに意味合いや他の用途などがあり、この記事では「退社」「退職」「辞職」の違いを分かりやすく説明していきます。

「退社」とは?

「退社」には「今まで勤務していた会社を辞めること」「定時まで自分の仕事を行い帰ること」の2つの意味があります。

「辞める」「帰る」では大きく意味が違いますので、ビジネスシーンで活用する際には十分言い回しに注意しましょう。


「退社」の例文

・『本日、◯◯は体調不良により午後から退社させて頂きました』
・『◯◯は令和◯年◯月◯日付で弊社を退社致しました』


「退職」とは?

「退職」「長年勤めてきた職をやめること」「現職から退くこと」といった意味合いがあります。

「定年退職」「早期退職」「寿退職」などといった熟語もあり、「退職」という言葉はビジネスシーンにおいて、比較的身近にある言葉だと言えます。

「退職」の例文

・『今日は40年務めた会社を定年退職した父を家族でお祝いした』
・『会社は経営状況が思わしくないせいか、早期退職者を募っている』

「辞職」とは?

「辞職」は、自分から務めている会社を辞めることを言います。

理由はどうあれ自分の意思で会社に辞めると申し出た場合はすべて「辞職」に当てはまります。

一般的には役職のついた社員が会社を辞める際に「辞職」という言葉を使うことが多いため、役職についていない社員の場合はあまり使わないということを覚えておきましょう。

「辞職」の例文

・『◯◯課長は自分の実家の後を継ぐため、会社に辞職願を提出した』
・『私は脱サラして自分のしたいことに挑戦するため、思い切って会社を辞職した』

「退社」と「退職」と「辞職」の違い

「退社」「退職」の大きな違いはどちらも「会社を辞める」という意味合いがあるものの、「退社」という言葉にのみ「帰る」という意味もあるという点です。

定時で帰宅した社員宛ての電話を受けてしまった場合は、「退職」ではなく「退社」という言葉を使い正しく対応しましょう。

「退社」「退職」が会社都合や自己都合など、さまざまな場合に使用されるのに対して、「辞職」は自分の意思で会社を辞める場合にのみ使用される言葉という大きな違いがあります。

どれも同じ「会社を辞める」という意味合いを含む言葉ですが、辞める人の立場や誰なのかによって使い分ける必要があるので、正しい意味をしっかりと覚えておきましょう。

まとめ

ここでは「退社」「退職」「辞職」という3つの言葉の意味や違いについて、例文を用いて分かりやすく説明してきました。

会社を辞める理由、人、役職など、さまざまな事柄を考慮して、使い分ける必要のある言葉です。

社会人の最低限のマナーとして、説明したことを参考に正しく使い分けるようにしましょう。