「必要」と「重要」の違いとは?使い方や例文も徹底的に解釈

「必要」と「重要」の違い生活・教育

この記事では、「必要」「重要」の違いを分かりやすく説明していきます。

「必要」と「重要」の違い

「必要」「重要」の違いについて紹介します。


「必要」と「重要」の使い方の違い

「必要」は、「それがないと成り立たないもの」に使われます。

ある目的の為にどうしてもそれがなくてはならない人や物、要素などを言います。

「重要」「大切であると客観的に思うもの」に使われます。

それがあることで大きな役に立つと思われる人や物、要素などを言います。


「必要」と「重要」の英語表記の違い

「必要」の英語表記は以下の通りです。

1つ目は「need」で、「入用」「必要」という意味であり、中学校で習うシンプルな単語です。

“We need your help to success this event.”
(このイベントを成功させる為にあなたの助けが必要です)
2つ目は「necessary」で、「必然な」「必要な」という意味です。

“It is necessary to keep a distance from other people at anytime.”
(いつでも他の人達と距離を取ることが必要だ)
「重要」の英語表記は以下の通りです。

1つ目は「important」で、「大切な」「重要な」という意味で、中学校で習う単語です。

“This is very important information.”
(これはとても重要な情報だ)
2つ目は「critical」で、「決定的な」「重要な」という意味です。

“We face to a critical moment.”
(我々重要な瞬間に直面している)

「必要」の意味

「必要」「ひつよう」と読みます。

意味は「ある目的を達成する為に、なくてはならないこと」で、ものごとを成立する為になくてはならない人や物、要素のことを言います。

「必」は、「かならず」とも読み「間違いなく」「是非」という意味、「要」「かなめ」とも読み「求める」「しめくくる」という意味、「必要」「間違いなく求めるもの」になります。

あったらいいなと思うものではなく、それがないと目的が成し遂げられないほど大きな役割を果たすものを表す言葉です。

「必要」の使い方

「必要」は、「あるものごとを達成する為になくてはならないもの」に使われます。

名詞・形容動詞として「必要だ・である」と使われたり、「必要な〇〇」と名詞を修飾して使われたりします。

「必要」はどうしてもなくてはならないことですが、相手に判断をゆだねる時には「必要に応じて」と使われることもあります。

また、「必要悪」の様に、「ない方が好ましいが、さまざまな事情から排除できないもの」という意味を持つこともあります。

「必要」を使った例文

・『新商品を開発するまでに少なくともあと3ヶ月は必要だ』
・『申込書に必要な書類を添付して以下の宛先まで郵送して下さい』
・『ステイホームで必要に迫られて電子レンジを買った』
・『必要以上に手伝うのは子供の為にならないよ』
・『それほど急ぐ必要はありませんが、今週中にはお願いします』

「必要」の類語

「必須(ひっす)」「あるものごとに必ず用いるべきこと」という意味です。

「今日は雨の日のデートに必須アイテムを紹介します」などと使われます。

「欠かせない(かかせない)」「それなしでは済ませられないこと」という意味です。

「毎晩風呂上りには冷たいビールが欠かせない」などと使われます。

「必要」の対義語

「不要(ふよう)」「特にいらないもの、なくても問題ないもの」という意味です。

「緊急事態宣言中、不要不急の外出は自粛して下さる様にお願いします」などと使われます。

「重要」の意味

「重要」「じゅうよう」と読みます。

意味は「ものごとを成し遂げる上できわめて大切な人や物、要素のこと」です。

あるものごとに関連して、特に大切なものや大きく役立つものを言いいます。

「重」「おもい」とも読み、「大切にする」という意味、「重要」「大切であると求めるもの」になります。

なくてはならない物というよりも、価値があったり、それがあることで大きく状況を変えられるものというニュアンスの言葉です。

「重要」の使い方

「重要」「ものごとに関して極めて大切なもの」に使われます。

名詞・形容動詞として「重要だ・である」と使われたり、「重要な〇〇」と名詞を修飾して使われたりします。

また、対象となるものと組み合わせて「重要事項」「重要書類」など複合語として使われることもあります。

「重要」は、あるものごとを進める上で大切な役割を果たす人や物、要素のことであり、「必要」「重要」のうちに含まれます。

ただし、「なくてはならない」という強い意味はなく「それだけ大切に扱われるべきもの」というニュアンスです。

「重要」を使った例文

・『契約内容が書かれた重要な書類をシュレッダーにかけてしまった』
・『彼は事件の重要参考人として警察から呼び出された』
・『それほど重要なものならば、もっときちんと管理するべきだった』
・『今最も重要なのは、オフィスにおける感染対策だと思う』
・『やれるやれないではなく、自分がやりたいかどうかが重要なんだよ』

「重要」の類語

「大事(だいじ)」
「簡単には済まない大きな事件」「大がかりな仕事や計画」「非常に深刻な事態や結果」という意味です。

「大事を取って今日は自宅でゆっくり休んだ方がいい」などと使われます。

「肝心(かんじん)」
「最も重要なこと」という意味です。

肝臓・心臓・腎臓などの「肝(きも)」が、人体にとって欠かせない働きをするものであることから使われる様になりました。

「肝心な部分が塗りつぶされていて読めない」などと使われます。

「重要」の対義語

「些細(ささい)」
「小さくて取るに足らないこと」という意味です。

「些細なことで彼女と大ゲンカしてしまい、そのまま破局した」などと使われます。

まとめ

今回は「必要」「重要」について紹介しました。

「必要」「なくてはならないもの」「重要」「極めて大切なもの」と覚えておきましょう。