「修正」と「改訂」と「訂正」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「修正」と「改訂」と「訂正」の違いとは?生活・教育

間違っていたり良くなかったりした所を直すというようなニュアンスの言葉に「修正」「改訂」「訂正」があります。

似た響きを持つ三つの言葉ですが、果たして違いはあるのでしょうか。

この記事では、「修正」「改訂」「訂正」の違いを分かりやすく説明していきます。

「修正」【しゅうせい】とは?

「修正」とは、良くない所を直して正しくすることを意味しています。

きちんとした形に整えるという意味を持つ「修」の字と、正しくするという意味の「正」の字を組み合わせた言葉です。

文章や行動、思考などといったものに対して間違っている時、または直すことによってより良くなる時に用いられます。

間違っている時にだけ使われる言葉ではないということです。


「修正」の例文

・『今後会社の方針を修正していく必要がある』
・『この文章は文末表現を修正するだけでより良いものになる』


「改訂」【かいてい】とは?

「改訂」とは、書物や文書などの欠点を直したり内容を改めることを意味しています。

以前からのものをやめて新しく良いものに変えるという意味を持つ「改」の字と、文字などのまちがいを正しくする意味を持つ「訂」の字を組み合わせた言葉です。

二つの文字に共通する意味である「文」を対象として用いられる言葉になります。

一度出版された書物や提出した書類の中に、後になって間違いや直すべき所が見つかった際「改訂」し、再度出版したり提出したりします。

「改訂」の例文

・『初版が発行されてすぐに、改訂版が発行された』
・『提出した書類の中に不備があった為、改訂します』

「訂正」【ていせい】とは?

「訂正」とは、誤りを正し改めることを意味しています。

文字などのまちがいを正しくする意味を持つ「訂」の字と、正しくするという意味の「正」の字を組み合わせた言葉です。

文章や行動、思考などといったものを対象として用いられ、間違いを正しく直す時に使われる言葉になります。

「訂正」の例文

・『昨日の発言に対し謝罪し、訂正したい』
・『書類の中に不備があった為、訂正します』

「修正」と「改訂」と「訂正」の違い

「修正」は、間違いを直すというよりも「より良いものにする」というような意味合いが強い言葉です。

直す必要はあるけれど、ポジティブな表現であると言えます。

「改訂」は、一度公に出た文書などを直す時に使う言葉です。

間違いのあるなしに関わらず「文書を直す」という意味合いの言葉になります。

「訂正」は、「間違いを正す」必要がある時に使われる言葉です。

ですから、他者に対して「訂正してください」と使うと、あからさまに間違いを指摘するような強い表現になってしまう為、他者に対しては「修正してください」とした方が望ましいです。

まとめ

「修正」「改訂」「訂正」の違いについて述べてきましたが、言葉の持つ意味、言葉を使う時に注意したい場面などがわかりました。

三つの言葉を上手に使いこなして、皆さんの生活に役立てて下さい。