「又は」と「若しくは」は、どのように使い分ければ良いのでしょうか。
この記事では、「又は」と「若しくは」の違いを分かりやすく説明していきます。
「又は」とは?
「又は」を用いる場合には、AとB以上の数が必要になります。
「A又はB」といった形で使用される接続詞の一種となります。
似たような意味を持つ2つ以上の事柄において、比較し選ぶ際に「又は」を用いて表現します。
他の言葉で言い替えると「あるいは」や「ないし」などとなります。
「又は」の使い方
2つ以上の事柄について、比較し決める際に用いられる「又は」。
「ホッと又はアイス」や「自動車又は電車」など、何かを比較する際に用いられます。
「若しくは」とは?
「若しくは」の場合、「A若しくはB」といった形でどちらかを選択する際に用いられる言葉以外にも意味があります。
「若しくは」の場合、比較対象が明確でない場合でも用いられることがあり、「もしかしたら」と疑問に思う際にも「若しくは」が用いられます。
そのため、他の言葉で言い替えた場合、「あるいは」や「ないし」以外に、「もしかしたら」や「ひょっとしたら」といった言葉にも置き換えることが可能です。
「若しくは」の使い方
比較する際の「若しくは」の場合、「雨若しくは雪」や「父若しくは母」となります。
また、「もしかしたら」といった意味で用いる場合は、「若しくは変更するかもしれません」などといった形で用いられます。
「又は」と「若しく」の違い
「又は」と「若しく」は、ほぼ同じ意味として使用することができる言葉です。
そのうえで、「若しくは」の場合のみ、「もしかしたら」といった意味も踏まえ使用することができるといった違いがあります。
「又は」の例文
・『ホット又はアイスのどちらにされますか』
・『天気予報では雨と言われているので、カッパ又は傘をお持ちください』
・『この夏の旅行は、山又は川から選ぶ予定です』
・『必ず、黒又は青のペンでお書きください』
「若しくは」の例文
・『明日は、徒歩若しくは自転車でお伺いさせて頂きます』
・『父若しくは母が行く予定になっています』
・『今後の天候次第で、若しくは、変更があるかもしれません』
・『箸若しくはフォークをお使いください』
まとめ
以上のように、同じ意味に加え「若しくは」には、別の意味があるといった違いがあります。