この記事では、悲しいと哀しいと愛しいの違いについて分かりやすく説明していきます。
悲しいとは?
悲しいとは、涙が出てしまうほど心が締め付けられるように痛むという意味があります。
失望したときに感じる心の痛みや挫折感を感じたときの負の感情表現でもあり、涙が溢れ出てしまうほど胸が締め付けられる気持ちになったときに使う言葉です。
人は悲しい気持ちになるとやる気を失い、仕事に手がつかなくなったり、食欲を失うこともあり、身体的にもダメージを受けやすい状態に陥ります。
そして、運動能力が低下するばかりではなく、行動能力まで低下し、日々の生活に支障をきたすようになるのです。
また、悲しい気持ちになると意欲を失い、絶望感に包まれた人は涙を流しながら自分のその悲惨な状況を嘆きます。
哀しいとは?
哀しいとは、心の中に秘めた切ない気持ちを意味します。
切ない気持ちで胸が痛む状態であり、表立って感情を見せるのではなく、つらい気持ちで胸がいっぱいでも、その感情を抑えている状態のときに使う言葉です。
この言葉には「かわいそう」と感じる気持ちも含み、「哀愁漂う」と例えるところが文学的にもよく使われ、人の気持ちを色付けて美しく表すこともあります。
切ない表情を浮かべるとも使われる哀しみの意味には、いたたまれない表情を見せる、時間を追うごとに胸が詰まってつらい気持ちが募るときに当てはまる言葉です。
愛しいとは?
愛しいとは、自分にとって特別に感じる人を恋しく慕う気持ちを意味しています。
愛している人と離れているとき、今は何をして過ごしているのかと考えたり、会って楽しい時間を一緒に過ごしたいと思う気持ちも表現します。
恋愛感情のある恋人や血縁関係の家族や友達など愛情を持つ人と楽しく話がしたい、一緒に過ごしたいと思うのも愛しいと思う状態です。
一般的な使われ方としては、「愛しい我が子」「愛しさで涙が溢れ出す」と使われています。
事情によって愛するかわいい子供と一緒に住めない親が遠くで我が子を思い出しては懐かしんだり、会いたいのに会えない状態であるとき涙を流して感情を表します。
悲しいと哀しいと愛しいの違い
涙が出るような気持ちになることに遭遇したことでつらいと思う悲しいに対して、心の中で刹那さが募るようなつらさに包まれる状態を表す哀しいは主に心の中に募る切ない気持ちを表しています。
また、この悲しいは自分の身の上に起きた悲惨な出来事で嘆くときに使い、哀しいは他人の身の上に起きたつらい出来事を心の中で涙し、その人との記憶を思い出しては偲ぶとの違いがあります。
そして、恋しいは愛情を感じる相手を懐かしむ、会いたい気持ちでいっぱいになるという感情の違いがあります。
まとめ
悲しいと哀しいはつらいなと思うことに遭遇したときに使う言葉ですが、一般的にはつらい状態であるときは悲しいを使います。
しかし、小説や詩の世界では人が精神的につらい状態を表す気持ちを哀しいと表しています。
いずれも自分の気持ちを分かりやすく表現した言葉ですので、今の自分の状態に最適な言葉を選んで使ってみたり、この違いを取り入れて、うまく言葉で気持ちを表現して、より哀愁漂う文章にしてみるといいでしょう。
