この記事では、「オリンピック」と「パラリンピック」の違いを分かりやすく説明していきます。
「オリンピック」とは?
「オリンピック」とは、4年周期で開催される世界的なスポーツの大会です。
夏季と冬季の2つの大会が存在し、世界から200を超える国や地域から各国の代表選手が参加します。
「オリンピック」は、スポーツを通じて世界平和と人間育成を目的としており、その歴史は2800年前の古代ギリシャまで遡ります。
古代オリンピックは393年に一旦終了となりましたが、1896年にオリンピックの聖地であったギリシャのアテネで第一回オリンピックが開催されました。
「オリンピック」は開催されるたびに競技や種目の変更が繰り返されていますが、次回開催の2024年夏季パリオリンピックでは28の競技が行われ、2026年ミラノ・コルティナダンペッツォ冬季オリンピックでは、16競技が行われる予定となっています。
「パラリンピック」とは?
「パラリンピック」とは、上述した「オリンピック」が終了した直後に、同じ場所で開催される障がい者を対象にした「オリンピック」を指します。
「パラリンピック」に選手として出場するためには、国際パラリンピック委員会が規定する厳しい基準をクリアする必要があります。
「パラリンピック」の起源は第2次大戦で負傷した兵士たちがリハビリを目的として行われた大会で、その後1952年に国際大会となりました。
「パラリンピック」という名前は「もうひとつの」という意味を持つ“Parallel”を「オリンピック」に足したもので、「もうひとうのオリンピック」という意味を持っています。
「オリンピック」と「パラリンピック」の違い
「オリンピック」と「パラリンピック」の大きな違いは参加する選手にあります。
「パラリンピック」に参加する選手は、身体に障がいを持っている方で、特殊な義足や、車いすなどの補助器具を使用して参加し、選手として出場するには厳しい審査を通過する必要があります。
運営する団体も「オリンピック」は国際オリンピック委員会が運営・開催していますが、「パラリンピック」は国際パラリンピック委員会が運営しています。
しかし、オリンピックを開催する国は、終了後にパラリンピックを開催するという合意がなされており、互いに協力した関係であると言えるでしょう。
まとめ
「オリンピック」と「パラリンピック」ともに、スポーツを通じて国民が一体となって自国選手を応援し、感動や希望を与えてくれる大イベントです。
参加する選手に違いはありますが、4年という長い歳月をかけ、オリンピックという大きな大会に向けて日々練習し成果を出すという事は、健常者であっても障がい者であっても変わりありません。
精一杯の声援で応援する事が私達の出来る事ではないでしょうか。