「補足」と「捕捉」と「追記」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「補足」と「捕捉」と「追記」の違いとは?生活・教育

この記事では、「補足」「捕捉」「追記」の違いを分かりやすく説明していきます。

「補足」とは?

不十分な部分に付け足して、補うことを指す言葉で、補足説明や補足資料などの使い方があります。

介護保険において介護施設入居者の食費・居住費に関する負担軽減制度や幼稚園の給食の負担低減制度を補足給付と言う使い方もあります。

「補足」のみの使い方であれば文章の説明に対して使うことが多く、演説の補足など、もともとは音声のものに対して文書で補足というケースもあります。

時間軸としては本体が先で補足が後という前提はすべてのものに共通しています。

不十分なものを補うという意味はありますが、家電製品や自動車のリコールなどを補足とは言いません。


「捕捉」とは?

物理的にとらえることと、情報や物事をただしくとらえる、理解するという意味を持った言葉で、警官が犯人を捕捉するという使い方に対し、警察が犯人の動きを捕捉するという使い方では、犯人そのものをとらえたわけではなく、犯人がどこにいるのか、どこに向かっているのかなどの手がかりを手に入れたという意味合いになります。

また、物語の趣旨を捕捉する、インターネット上で情報を捕捉する、大物を補足できる釣り竿などの使い方があります。

また、生活保護の捕捉率と言った使い方もあり、これは生活保護を受ける資格のある人達が実際に生活保護を受けているパーセンテージを示します。


「追記」とは?

後から書き足すことを指す言葉で、基本的に文章に使われる言葉ですがマンガやイラスト集であればそれらによる追記も可能です。

演説などに対しては性質的に追記はできず、資料配布などで追記したいことを伝えることはあります。

文章本体に追加する情報や、文章を書いた人による感想などが追記になります。

加筆と異なり、追記には本文を訂正する機能はあっても、追記で説明された箇所を本文で読み返す必要があります。

加筆は説明を追加したりシーンをより深くしたりしますが、本文で直接読むことが出来ます。

なお、追記は英語では「PS」と表記されます。

また、DVDなどのデータ書き込みができるディスクに後から別のデータを書き足すことも追記といいます。

「補足」と「捕捉」と「追記」の違い

「補足」「追記」は意味合いの近い言葉ですが、足りない部分を補う要素を持つのが「補足」で、資料などをよりわかりやすくする役割を持ちます。

「追記」は後から書き足すことで、本文にさらに追加したい情報や、本文を書いていて思ったことなどを伝えることが目的で、足りない要素を補うよりは追加する目的が強くなります。

捕捉はとらえること、キャッチすることなどを指し、物理的な状況だけでなく情報としてとらえることも指し使用範囲の広い言葉です。

まとめ

「補足」「捕捉」は読みが同じで字が似ているのですが意味合いは全く異なる言葉です。

追記と補足は比較的意味合いが近い言葉で、どちらも文章をより良くする目的で使うのがメインです。