「事柄」と「出来事」の違いとは?使い方や例文も徹底的に解釈

「事柄」と「出来事」の違い生活・教育

この記事では、「事柄」「出来事」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。

「事柄」「出来事」の違いなどを、いきなり尋ねられても説明できない方も多いのではないでしょうか。

この記事ではこれら2つの詳細を取り上げていきます。

「事柄」の意味

最初に「事柄」(ことがら)の意味をご説明致します。

「事柄」とは、対象となる物事の筋道や様子です。

具体的には、難しい内容や重要なことを表す際に使うことが多い傾向があります。


「事柄」の使い方

次には「事柄」の使い方について解説していきます。

「事柄」を使いたい場合、例えばですが、非常に難しい内容などを説明するときに、その内容を順序立てて説明する際などに使います。

それでは具体例を書きます。

「このビルは以前、単純な構造でした。

しかしながら、経年劣化などにより改装工事をした結果、非常に複雑な構造となってしまったという、事柄をお伝えしにやって参りました」



「事柄」を使った例文

この項目においては「事柄」を使った例文を書いていきます。

・『大切な事柄なので、丁寧にご案内致します』
・『事柄を説明中です』
・『今回の事柄は非常に難しい内容なようだ』
・『リサーチした事柄についての、問い合わせが殺到している』
・『重要な事柄は、書面にして郵送すべきです』

「事柄」の類語

それでは「事柄」の類語について取り上げます。

「事柄」の類語は、「内容」(ないよう)や「物事」(ものごと)、「様子」(ようす)などです。

意味は、物の中身や、パッと見たときに分かる状態などです。

「事柄」の対義語

この項目では「事柄」の対義語について説明します。

「事柄」の対義語について調査を繰り返してみましたが、発見するに至りませんでした。

「出来事」の意味

ここでは「出来事」(できごと)の意味をご説明致します。

「出来事」の場合は、世の中や自分の周りに起きる事柄を指します。

尚、予想だにしていない不幸なことにも使えます。

「出来事」の使い方

この項目においては「出来事」の使い方を解説します。

「出来事」を使うときは、世の中や身のまわりにおいて、起きたことを話すときなどです。

また、予想できない事故などに見舞われてしまった際にも使うことがあります。

それでは使い方を書いてみましょう。

「百年に一度の不景気と言われた日本経済。あの出来事は後世にも語り継がれるだろう」
「トラックがコンビニに突っ込んだ出来事は、周囲の住民を恐怖に陥れた」

「出来事」を使った例文

次は「出来事」を使った例文を書きます。

・『戦争という出来事を語るのは辛いものがあるだろう』
・『警察官は忘れられない出来事が仕事で起きることがあるはずだ』
・『事件という出来事が、彼女の心の傷になってしまっている』
・『今日の出来事を日記につけている』
・『保育園では今日の出来事を先生が報告も兼ねて、ノートに書いてくれる』
このように見てみますと、良いことにも悪いことにも使えるのが分かります。

しかしながら、比重としては不幸な出来事に対して、使う割合が大きいことが見て分かるはずです。

「出来事」の類語

「出来事」の類語について解説します。

「出来事」の類語は、「勃発」(ぼっぱつ)や「起きる」「イベント」になります。

意味の方は、いきなり発生したり現れることや、催し物です。

「出来事」の対義語

この項目については「出来事」の対義語を取り上げてみましょう。

「出来事」の対義語は、調査の結果見当たりませんでした。

しかし「出来事」の意味から考察しますと、考えることは可能になってきます。

「出来事」とは、世の中や自分の周囲で生じることです。

これを基準に考えますと、「平和」(へいわ)や「平穏」(へいおん)が対義語になります。

意味の方は、不毛な争いなどがない状態や、特に変なことも起きていないことになります。

「事柄」と「出来事」の違い

ここでは「事柄」「出来事」の違いをご説明致します。

「事柄」とは、物事における筋道や様子を意味します。

「出来事」は、国や身のまわりで生じることになります。

もっと詳細を説明しますと、前者の場合は、重要・複雑な内容などを、ひとつずつ説明する際に使うことが多いのです。

後者の方は、良いことや悪いことなどが生じたときに使いますが、どちらかといいますと、悪いことなどを表現するときに多用されます。

以上が「事柄」「出来事」の違いになります。

「事柄」と「出来事」の使い方の違い

次は「事柄」「出来事」の使い方の違いについて取り上げます。

「事柄」を使う場合、生じた物事の内容を丁寧に説明する際に使います。

内容が複雑であればあるほど、使うことが多くなると言っても過言ではありません。

「出来事」を利用する際は、基本的に良くないことが身のまわりで起きたり、社会で暗い出来事が起きたときに使います。

もちろんですが、良いことにも使うことができますので、忘れないでください。

それでは使い方の違いをお伝えしていきます。

前者の場合は、「難しい内容の事柄は、資料を用いながら口頭でも説明する必要がある」
「どのような事柄なのか説明してほしい」
後者は、「親が殺されたという出来事は一生忘れることはできないだろう」
「同僚が職務中に殉職した出来事は、非常にショックだった」
「学校で起きる出来事は楽しいものばかりだった」
後者の場合は、良い出来事と悪い出来事の使い方を解説しています。

「事柄」と「出来事」の英語表記の違い

最後に「事柄」「出来事」の英語表記の違いを書いてみます。

「事柄」を英語にしますと、「Things」になります。

そして、「出来事」を英語にすると、「Event」です。

前者の例文・『Tell things』(事柄を伝える)
後者の例文・『It was a shocking event』(ショッキングな出来事だった)

まとめ

まとめは、「事柄」の場合は、物の中身。

すなわち、道筋や内容を伝えるときに使う意味があります。

「出来事」の方は、世の中で起きた事柄や、身のまわりで生じたことを伝える際に使います。

これは良い出来事、悪い出来事問わず使えますが、悪い出来事に使うことの方が多いでしょう。