「少量」と「小量」と「微量」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「少量」と「小量」と「微量」の違いとは?生活・教育

「少量」「小量」「微量」という3つの言葉は、物の量や事柄のスケールについて表す言葉です。

それぞれに同じような意味合いではありますが、違う意味も込められている言葉でもあります。

この記事では、「少量」「小量」「微量」の意味や違いについて例文を用いて分かりやすく説明していきます。

「少量」とは?

「少量」は簡単に説明すると量が少ないことを意味します。

例えば、料理の調味料や水などを使用する際に少しの分量や数量として使うのが身近にある「少量」の使い方です。


「少量」の例文

・『昨日の夜、私は少量のお酒を飲みました』
・『この料理には少量の塩を加えると味がまとまります』


「小量」とは?

「小量」「少量」と同じく「しょうりょう」という読み方ですが、意味は全く違う人の度量が狭いということを意味する言葉です。

「小量」「狭量」と言われたり、そのさまを表す言葉としても使用されています。

その他にも、器だけでなく才能や能力が乏しい人に対しても「小量」という言葉を使用することがあります。

ちなみに同じ意味合いの言葉として、「小器」という言葉もあります。

「小量」の例文

・『あの人は気が短くて怒りっぽくて器が小量だ』
・『小量な人に今回のプロジェクトは任せられない』

「微量」とは?

「微量」というのは「少量」よりも少なく、ごくわずかな量やきわめてわずかな量というような意味があります。

「少量」も少ない物の量を表す言葉ですが、「微量」はあるかないか分からないくらいの量を言うので、使い分けに注意しましょう。

その他にも、ごくわずかな量という意味を活用して器や才能、能力に関連しない意味合いで使用することもあります。

「微量」という言葉は使い手によってさまざまな言い回しができますので、その意味を読み取れるよう自分の知識として覚えておきましょう。

「微量」の例文

・『あのグラスワインから微量の毒が検出された』
・『まだまだ可能性が0%でない限り、微量な希望でも捨てることはできない』

「少量」と「小量」と「微量」の違い

「少量」「小量」は同じ読み方で同じような意味合いではありますが、「少量」が物の量を表す物理的な意味、「小量」が器の狭さを表す精神的な意味といった違いがあります。

もう一つの「微量」という言葉は他の2つの言葉と同じ意味として使うことはできず、「少量」に対してさらに少ない量の意味という違いがあります。

違いを考えてみると使い分けの仕方も分かりやすく、3つの言葉を正しく使うことができます。

使う対象が何なのかをしっかりと考え、3つの言葉を正しく使用するようにしましょう。

まとめ

ここでは、「少量」「小量」「微量」という3つの言葉の意味や違いについて例文を用いることで分かりやすく説明してきました。

3つの言葉は対象が物や精神的なものであること、表す量が違うということなどそれぞれに意味が存在します。

場面や対象によって正しく使い分けられるように、ここで説明したことを参考にしてみてください。