この記事では、「ひたむき」と「一途」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ひたむき」とは?
「ひたむき(直向き)」とは、一つのことだけに熱中する、または心を向ける様子を表します。
「ひたむき」を使った例文をいくつかご紹介します。
『彼のひたむきな表情が印象的でした』、『彼はある研究に対して、ひたむきな情熱を傾けています』、『ただひたむきに追い求めることが、私の理想の人生です』、『彼女のひたむきさに、私は心打たれます』、『彼らは子供たちに、ひたむきな愛情を注いでいました』「ひたむき」と似た意味を持つ言葉としては、「ひたすら」、「いちず」、あるいは「真面目」などが挙げられます。
「一途」とは?
「一途」は読み方によって意味が変わってきます。
「一途(いちず)」とは、そればかりで他を顧みずに、ただ一つのことを追い求めることを言います。
また、「一途(いっと)」は一つの方針、方法、手段、あるいは一方向に進み続けることを意味しています。
ここでは「一途(いちず)」を用いた例文をいくつか挙げてみます。
『彼女は一途に思い込んでいるので、諦めることはなさそうです』、『彼は真理を一途に追求し続けています』、『彼は生涯、彼女を一途に愛し続けました』、『彼は定年まで、ずっと仕事一途の生活を続けてきました』、『彼は何事にも一途な性格です』「一途」と似ている言葉は、「ずっと」、「一向」、あるいは「一筋」などがあります。
「ひたむき」と「一途」の違い
「ひたむき」と「一途」の違いを、分かりやすく解説します。
「ひたむき」とは、一つのことだけにに熱中する、心を向ける様子のことです。
一方、「一途(いちず)」はそればかりで他を顧みずに、ただ一つのことを追い求めることです。
「ひたむき」と「一途(いちず)」はほぼ同じような意味合いで使われていますが、「一途(いちず)」の方が気持ちの面では強さが強調されているかもしれません。
「一途」は「いちず」と「いっと」と言う読み方がありますが、それぞれ意味が異なるので、使い方には気を付けたいものです。
まとめ
一つのことに熱中したり、追い求めることはそういう対象がないとできないことです。
なので、ある意味、そういう対象があることは、その人にとって幸せなことかもしれません。
しかし、今、そういう対象が見つからなかったとしても、この先に見つかることもあります。
好奇心旺盛な人はさまざまな物事に興味を抱きやすいので、熱中できるものを見つけやすいかもしれません。
中には熱しやすく冷めやすい人もいますが、それはただその人にとって本当に求めているものが見つかっていないだけという可能性もあります。
熱中できる対象に惹きつけられるような感覚は自分でそう感じるものであり、誰かに勧められたり、押し付けられるものではありません。
「ひたむき」と「一途(いちず)」に思うことが出来る対象があることに感謝をし、さらにそれに真摯に向かい続けることによって、自分自身も成長していきたいものです。