同じ文字を使っている漢字で似た意味の言葉は世の中にたくさんあります。
その中で「作成」と「編成」と「構成」という言葉があります。
果たしてこれらの言葉の違いはどこにあるのでしょうか。
この記事では、「作成」と「編成」と「構成」の違いを分かりやすく説明していきます。
「作成」【さくせい】とは?
「作成」とは、書類の文章や計画といったものを作り出すことを意味している言葉です。
何にでも使われるというわけではなく、明確に形がないものに対して使われる言葉です。
文章は目に見えるので一見形があるものとして思われますが、厳密に言えば形として見えているのは筆記具のインクなどであり、文章ということでは形がないものとなります。
計画といったことも形ないものですし、他にプログラムやデータといったものも形がないものなので、「作成」が使われます。
また「作成」は何もない所から作り出す時に使われる言葉でもあります。
「編成」【へんせい】とは?
「編成」とは、個々を集めて一つにまとめることを意味している言葉です。
先述の「作成」が何もない所から作るのに対し、「編成」は既にできているものを組み合わせるということになります。
ただ組み合わせると言っても、個々を組み合わせて大きくするというニュアンスではなく、様々な要素の集まりの中から同じ要素のものを抽出し、それらを一つにまとめるというニュアンスになります。
大きい集団の中から小さい集団を作るといったイメージです。
主に形のないものに対して使われます、例えば予算の編成、番組の編成、班の編成など。
また列車の編成などとも使われます。
「構成」【こうせい】とは?
「構成」とは、幾つかの要素のものを集めて一つにまとめることを意味している言葉です。
先述の「編成」との違いが分かりにくいかもしれませんが、「編成」が大きな集団から同じ要素を抽出して小さな集団を作っていくのに対し、「構成」は要素の違うものを組み合わせて一つの大きな集団を作るといったニュアンスになります。
そして形のないものに対して使われる言葉です。
例えば番組の構成、チームの構成、文章の構成などと使われます。
「作成」と「編成」と「構成」の違い
「作成」と「編成」と「構成」の違いについて簡単にまとめると次のようになります。
「作成」とは、「形のないものを一から作り上げること」といった意味合いになります。
「編成」とは、「大きな集団から同じ要素のものを抽出しまとめて小さな集団を作ること」といった意味合いになります。
「構成」とは、「違う要素のものを集めて大きな一つの集団にすること」といった意味合いになります。
そして、「作成」は何もない所から作り上げる作業、「編成」と「構成」は既にあるものから作り上げる作業になります。
まとめ
「作成」と「編成」と「構成」の違いについて説明してきましたが、ご理解いただけましたでしょうか。
分かりにくいかもしれませんが明確な違いがありました。
この記事の内容が皆さんの生活のお役に立てるなら幸いです。