「似合う」と「相応しい」と「向いている」の違いとは?分かりやすく解釈

「似合う」と「相応しい」と「向いている」の違い生活・教育

他人を評価したり自分自身を評価するといった言葉に「似合う」「相応しい」「向いている」というものがあります。

よく考えると違いが分かりにくい言葉です。

この記事では、「似合う」「相応しい」「向いている」の違いを分かりやすく説明していきます。

「似合う」とは?

「似合う」とは、その人によく合っていることを表現する時に使われる言葉です。

複数の比較対象それぞれの雰囲気がよく似ていて合っているという時に使います。

主に人物に対して使う言葉で、対象の人物と他の人物であったり物であったりを比較して用いられる言葉になります。

マッチしている、調和がとれているといった言葉とニュアンスは似ています。

その人に合っている度合いがかなり強い言葉です。


「似合う」の例文

・『その俳優の服装がよく似合っている』
・『彼と彼女は性格が似ていて趣味も同じで、お似合いだと思う』
・『新しいアルバイトは、あの年齢に似合わずしっかりしている』


「相応しい」とは?

「相応しい」(ふさわしい)とは、程よくつり合っていることを表した言葉です。

「相応」(そうおう)という言葉と同じ意味合いになります。

対象は「似合う」と同様に、人物と他の人物や物などに対して使われる言葉です。

その人に合っている度合いはそれ程強くなく、また弱くもなく、間違いがない所といった感じになります。

「相応しい」の例文

・『パーティーに相応しい服装というのがわからない』
・『あの人はいつも年齢に相応しくない派手な服装をしている』
・『あの男はお前には相応しくないから結婚には反対だ』

「向いている」とは?

「向いている」とは、その人に適していることを表した言葉になります。

意味合いだけを見ると「似合う」「相応しい」と同じようですが、比較対象が違ってきます。

「向いている」は、ある人物がその仕事や作業や役割を担うことに「適している」といった言葉になります。

その人物の性格や能力を考慮した上で、適任かどうかといったことです。

「向いている」の例文

・『彼の性格から考えて、この仕事は向いていると思う』
・『今の役職に向いていないのではないかと落胆する』

「似合う」と「相応しい」と「向いている」の違い

「似合う」とは、「ある人物と、他の人物や物の雰囲気などが似ていてピッタリ合っている」ことを表現した言葉になります。

「相応しい」とは、「ある人物と、他の人物や物の雰囲気などが程よく合い間違いがない」といったことを表現した言葉になります。

「向いている」とは、「ある人物が、ある作業や役割を担うのに適している」ということを表現した言葉になります。

まとめ

「似合う」「相応しい」「向いている」について述べてきましたがご理解いただけましたでしょうか。

普段意識せず使っている似た言葉でも、よく考えてみると細かな違いが発見できたりします。

この記事の内容がみなさんのお役に立てるのでしたら幸いです。