この記事では、「収監」と「投獄」と「幽閉」の違いを分かりやすく説明していきます。
3つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「収監」とは?
「収監」は「しゅうかん」と読みます。
「収監」は「監獄に収容すること」という意味があります。
特に、刑事事件の被疑者や被告人や、刑が確定した人を、拘置所や刑務所などに収容することという意味があります。
以前は「監獄」と呼ばれていた場所が、「刑事施設」に名称を改めたため、「収監」が「収容」と呼ばれるようになっています。
「収監」の言葉の使い方
殺人事件を犯して、日本全国を逃げ回っていた人が、逮捕され、さらに裁判の結果、刑が確定し、監獄に収容されたとき、「日本全国を逃げ回っていた殺人犯が、ついに収監された」などという文章にできます。
ただし、現在は、刑務所は刑事施設と呼ばれるため、「ついに収容された」が現代風になります。
「投獄」とは?
「投獄」は「とうごく」と読みます。
「投獄」は「牢や監獄に入れること」という意味があります。
犯罪を犯した人や、他の人に迷惑をかけている人を、監獄に入れる時、「投獄」という言葉を使ってみましょう。
「投獄」の言葉の使い方
政治活動の途中で、犯罪行為を繰り返してきた活動家が、逮捕されて、牢屋に入れられた場合、「政治活動犯が、投獄された」などという文章を作ることができます。
また、無実の罪で市民が次々に牢に入れられる場面では、「無実の市民が次々に投獄される」などという文章にできます。
「幽閉」とは
「幽閉」は「ゆうへい」と読みます。
「幽閉」は「ある場所に閉じ込めて、外に出さないこと」という意味があります。
人の目につかない場所などに、閉じ込めておく行為を指す言葉になります。
「幽閉」の言葉の使い方
昔話の世界で、お姫様が継母に無実の罪を着せられて、地下牢に閉じ込められて、外に出ることができないという場面があるかもしれません。
この場面は「継母の策略によって、お姫様が地下牢に幽閉される」などという文章にすることができます。
「収監」と「投獄」と「幽閉」の違い
「収監」は「監獄に収容すること」という意味があります。
「投獄」は「牢や監獄に入れること」という意味があります。
さらに「幽閉」は「ある場所に閉じ込めて、外に出さないこと」という意味があります。
「収監」と「投獄」は、どちらも監獄に入れることを指す言葉なので、同じ意味になります。
ただし、「収監」という言葉は、法律の変化により、現在は「収容」という言葉に改まっているため、現在は「収監」という言葉、はほとんど使われていません。
一方で「幽閉」は、監獄や牢屋に入れると決まっているわけではないという違いがあります。
自宅の一部屋などに閉じ込めることもあるという違いがあります。
まとめ
「収監」と「投獄」と「幽閉」の違いについて見てきました。
3つの言葉の違いを知ることで、混同せずに、使い分けることができるようになりそうです。