この記事では、「思い過ごし」と「勘違い」と「気のせい」の違いを分かりやすく説明していきます。
「思い過ごし」とは?
「思い過ごし」は「おもいすごし」と読みます。
意味は「余計なことまで考えてくよくよすること」で、考えなくてもいいことまで考えて、余計に心配することです。
「思い」は動詞「思う」の連用形で「あるものごとについて考える」という意味、「過ごし」は動詞「過ごす」の連用形が名詞化した言葉で「適当な程度を超えてあることをする」という意味、「思い過ごし」で「適当な程度を超えてあるものごとについて考えること」になります。
「思い過ごし」の使い方
「思い過ごし」は名詞・形容動詞として「思い過ごしだ・である」「思い過ごしに違いない」などと使われます。
基本的に、余計なことまで考えて気苦労する様子に使われる言葉です。
「思い過ごし」の例文
・『彼が浮気しているというのは単なる思い過ごしであってほしい』
「勘違い」とは?
「勘違い」は「かんちがい」と読みます。
意味は「事実とは違った風に理解・認識すること」で、ものごとを間違ってその様に思い込むことです。
「勘」は「ものごとの意味やよしあしを直感的に感じとり判断する能力」という意味、「違い」は動詞「違う」の連用形が名詞化した言葉で「誤ること」という意味、「勘違い」で「ものごとの意味やよしあしを直感的に誤って感じとり判断すること」になります。
「勘違い」の使い方
「勘違い」は名詞・形容動詞として「勘違いだ・である」「勘違いする・した」「勘違いのまま終わる」などと使われます。
基本的に、最初からものごとを事実とは違った様に理解することに使われる言葉です。
「勘違い」の例文
・『彼はてっきり関西人だと勘違いしていた』
「気のせい」とは?
「気のせい」は「気の所為」と書きます。
意味は「実際にそうでないのに、心の状態が原因でそう思ってしまうこと」です。
自分の考え方や心の持ちようにより、そうでないことがそうであると感じられることです。
「気」は「あれこれ考える心の動き」という意味、「せい(所為)」は「上の言葉を受け、それが原因・理由であることを表す言葉」という意味、「気のせい」で、「あれこれ考える心の働きが原因・理由であること」になります。
「気のせい」の使い方
「気のせい」は名詞・形容動詞として「気のせいだ・である」「気のせいかそう見える」などと使われます。
基本的に、自分の心の状態が原因で、そうでないのにそうであると感じてしまうことに使われる言葉です。
「気のせい」の例文
・『気のせいかさっきから人の声がする』
「思い過ごし」と「勘違い」と「気のせい」の違い
「思い過ごし」は「余計なことまで考えて気苦労する様子」という意味です。
「勘違い」は「最初からものごとを事実とは違った様に理解すること」という意味です。
「気のせい」は「自分の心の状態が原因で、そうでないのにそうであると感じてしまうこと」という意味です。
まとめ
今回は「思い過ごし」と「勘違い」と「気のせい」について紹介しました。
「思い過ごし」は「余計なことを考える」、「勘違い」は「事実とは違って理解する」、「気のせい」は「心の働きでそう感じる」と覚えておきましょう。