この記事では、「走る」と「駈ける」と「駆ける」の違いを分かりやすく説明していきます。
「走る」とは?
「走る」は「はしる」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「足を素早く動かして移動する」という意味で、目的地に向かって足を素早く動かして行くことです。
2つ目は「乗り物などが運行すること」という意味で、車や電車など乗り物が速く動くことです。
3つ目は「ものごとがすらすら進むこと」という意味で、滑る様に速く動くことです。
4つ目は「素早く逃げ去る」という意味で、逃亡してある場所を目指すことです。
5つ目は「あちこち飛び回る」という意味で、短時間で複数の場所を訪ねることです。
上記に共通するのは「素早く移動する」という意味です。
「走る」の使い方
「走る」は動詞として「走る・走った」と使われたり、副詞として「走って行く」などと使われたり、名詞として「素早い走り」などと使われたりします。
基本的に、足や回転軸などを素早く動かして移動することに使われる言葉です。
「走る」の例文
・『大勢のランナーが道路を一斉に走る』
「駈ける」とは?
「駈ける」は「かける」と読みます。
意味は下に紹介する「駆ける」と同じです。
「駈ける」の使い方
「駈ける」は「駆ける」と同じ意味の言葉で、以前は「駈ける」「駈け足」「駈け落ち」などと使われていました。
現在では常用外漢字となっているので、公式の文書には使われません。
「駈ける」の例文
・『彼女は結婚を反対されて駈け落ちした』
「駆ける」とは?
「駆ける」は「かける」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「速く走る」という意味で、必死で速く走ることです。
2つ目は「馬に乗って疾走する」という意味で、人が馬に乗って走らせることです。
3つ目は「騎馬兵が敵に攻め込むこと」という意味で、馬に乗って敵地に進撃することです。
上記に共通するのは「速く進む」という意味です。
「駆ける」の使い方
「駆ける」は動詞として「駆ける・駆けた」と使われたり、副詞として「駆けて突撃する」などと使われたり、複合語として「抜け駆けする」などと使われたりします。
基本的に、動物が疾走することや、人が馬に乗って走ることに使われる言葉です。
「駆ける」の例文
・『草原を遊牧民が馬で駆ける』
「走る」と「駈ける」と「駆ける」の違い
「走る」は「足や回転軸などを素早く動かして移動すること」という意味です。
「駈ける」は「駆けると同じ意味だが常用外なのでほとんど使われない」という意味です。
「駆ける」は「動物が疾走すること」「人が馬に乗って走ること」という意味です。
まとめ
今回は「走る」と「駈ける」と「駆ける」について紹介しました。
「走る」は「足を動かして移動する」、「駈ける」は「駆けると同じ、常用外」、「駆ける」は「動物が疾走する」「馬に乗って走る」と覚えておきましょう。