この記事では、いずれもかせつと読む「仮設」と「仮説」と「架設」の違いを分かりやすく説明していきます。
「仮設」とは?
仮に作ることという意味があり、そこに永住することを前提としていない仮設住宅という言葉の使い方がわかりやすいでしょう。
最低限の性能とスピード感のある設置が求められます。
また、建築現場の足場は建築が終了した際に解体撤去することもあり仮設とも呼ばれています。
現実とは別に、頭の中で考えることも指し、頭の中で様々な仮設をしていって実行する案を決めていくなどの使い方があります。
数学ではある命題を導き出す推論の出発点におかれる前提条件を指します。
最終的な回答までの段階と言えます。
「仮説」とは?
真偽がまだ明らかになっていない段階で事柄を説明するために立てる説という意味の言葉で、「仮説が本当になったら」「仮説は間違いだった」などの使い方があります。
実験、実証、観察などを通じて、事実と合致すれば仮説から定説となります。
非常にその事件に近い筋から仮説としてリークするというケースも有りこちらは仮説ということと実証不可能な状況で仮説として発表することがあります。
仮説は信憑性は様々となり、突拍子もない用なことでも仮説と言えます。
ただし発表する場ではある程度信憑性のある仮説でないと相手にされないでしょう。
「架設」とは
かけわたして、設備、設置することを指す言葉で、電話線の架設、電線の架設、橋の架設、橋桁の架設、高架線の架設、吊り橋のケーブルの架設などの使い方があり、橋のように一定の長さがあり、さらに高さのあるものに使うケースが多くなっており、鉄道の線路であれば敷設、道路であれば建設という言葉を使っています。
橋桁の架設のみ縦の高さのあるものとなっており、道路上に橋桁を架設するという使い方がありますが、橋の最終的な架設とは作業内容がかなり異なっていると言えるでしょう。
架設に使う部材を指す架設部材という言葉もあります。
また、作業自体を架設と呼ぶため、クレーンによって仮設するという言葉もあります。
「仮設」と「仮説」と「架設」の違い
仮設と仮説は頭の中の考えという意味合いもあり、様々な仮設をするという使い方もありますが、回答、結論などを推論していく仮説の方が言葉としては多く使われていると言えます。
仮設は建設現場の足場としての意味、仮設住宅など応急的な処置という意味もあります。
架設は工事のいること中心に使われる言葉で、電話線の架設、吊橋のケーブルの架設、高架線の架設、橋の架設など高さや長さのあるものに使われています。
まとめ
読み方が全てかせつである「仮設」と「仮説」と「架設」は考える事柄という意味合いで仮設と仮説がやや重なっている意味があり、仮設と架設は使うシーンが建築現場などでやや近い場合があります。
ただしどれも大きく意味が異なる言葉でもあり、仮設は仮という段階からは抜けず、仮設の足場は撤去されます。