この記事では、「無制限」と「無限」の違いを分かりやすく説明していきます。
「無制限」とは?
これ以上は無理だという範囲や堺がないことです。
プロレスの試合で説明をします。
プロレスの試合の長さは、規模にもよりますが2時間から3時間ほどが一般的です。
2時間経てば終わりと範囲が決められています。
中には、試合の長さはこれくらいですよと決められていないものもあり、どちらかが負けるまで続けられます。
どちらかが負けない限り、2時間経っても3時間経っても続けられるのです。
これは、時間に関して範囲がないといえます。
今度はイベントのことで説明をします。
このイベントの会場は収容人数が1万人です。
しかし、大変人気なイベントなので、全国各地から1万人以上の人々が訪れます。
主催者側は、1万人を超えた場合でも、超えた分の人たちを会場に入れることにしています。
どんなに人数が多くなっても、入場を規制することはありません。
ここまでしか入ってはいけないと範囲を決めているわけではないのです。
この場合は入場者数についての範囲がないといえます。
「無制限」の使い方
これ以上は無理だという範囲や堺がないことを指して使用します。
時間や数量などについていうことが多いです。
「無限」とは?
数量や程度にここまでだという限られたものがないこと、またそのさまです。
宇宙はどこまで広がっているのかわかりません。
どこまでもどこまでも続いていて、終わりがないように思われます。
ここまでだという限られたものが存在していないといえそうです。
甘いものを食べた後に、しょっぱいものを食べたくなることがあると思います。
ちょこっと甘いものを口にする、次にちょこっとしょっぱいものを口にする。
おいしいものだと、これがいつまでも続いてしまいます。
これは「無限ループ」といいます。
「無限」の使い方
ここまでだと前もって決められた範囲や程度がないさまを指して使用します。
「無制限」と「無限」の違い
「制」という漢字がついているか、ついていないかという違いがあり、漢字1文字の違いで意味も変わります。
前者は、これ以上は進めない、これ以上は無理だという範囲や堺を設けないことです。
雇う人数に限りをつけない、試合の時間に限りをつけないといったことをいいます。
後者は、あらかじめ決められた範囲や程度がないさまという意味です。
宇宙の広がりのようなものをいいます。
「無制限」の例文
・『無制限に使用することができる』
・『回数無制限』
・『保存できるデータが無制限』
・『無制限にプレイできる』
「無限」の例文
・『無限の可能性がある』
・『無限に繰り返す』
・『使い方は無限』
・『無限に広がる』
まとめ
「制」という漢字を使用しているか、使用していないかという違いだけでなく、意味にも違いがあります。
一方はこれ以上無理という範囲を設けないこと、もう一方はあらかじめ決められた範囲がないことです。