「一口に言っても」と「一言で言っても」に違いはあるのか。
あるとすれば、どのような違いなのか。
この記事では、「一口に言っても」と「一言で言っても」の違いを分かりやすく説明していきます。
「一口に言っても」とは?
「一口に言っても」の「一口」には、まとめて手短に、簡単にといった意味があります。
つまり、「一口に言っても」とは、簡単に言ってもという言葉に置き換えることができます。
「一口に言っても」とは、簡単に言えばといったことに対し用いられる言葉で、話を簡潔にしてわかりやすく説明する際に「一口に言っても」が用いられます。
もっと身近な言葉に言い替えると「簡単に言うと」や「大まかに言えば」となります。
「一口に言っても」の使い方
何かを大まかなくくりで話す際に用いられることが多い「一口に言っても」。
例えば「若者と一口に言っても」の場合、その若者は学生なのか、社会人なのか。
また、男性なのか、女性なのかなどわからず、若者ひとくくりでまとめてはいけないといった意味が含まれています。
「一言で言っても」とは?
「一言で言っても」の「一言」には、一つの言葉、ちょっとした言葉、短い言葉といった意味があります。
つまり、「一言で言っても」とは、短い言葉で言ってもといった意味になります。
手短に何かについて話をしたいとき、説明したいときなどに「一言で言っても」といった言葉がよく用いられます。
もっと身近な言葉で言い替えると「大雑把に言うと」や「端的に言うと」となります。
「一言で言っても」の使い方
何かを手短に説明する際に用いられることが多い「一言で言っても」。
例えば「外国人と一言で言っても」の場合、どこの国の人なのかまでわからないといった意味となります。
「一口に言っても」と「一言で言っても」の違い
基本的に「一口に言っても」と「一言で言っても」は同じ意味として使用することが可能です。
そのうえで、より細かな意味として「一口に言っても」には、まとめて手短にといった意味があり、「一言で言っても」には、短い言葉で言ってもといった意味の違いがあります。
「一口に言っても」の例文
・『同じ大学と一口に言っても、何学部に在籍しているかによって大きく異なります』
・『国産牛肉と一口に言っても産地や等級によって値段は様々です』
・『大手企業と一口に言っても、働く人への待遇などは様々です』
・『球技と一口に言っても、バレーボールなのかバスケットボールなのかわかりません』
「一言で言っても」の例文
・『海外旅行と一言で言っても、どの国に行くのかまではわからない』
・『バイトと一言で言っても、どんなバイトなのかわからない』
・『犬好きと一言で言っても、どのような犬が好きなのか確認する必要があります』
・『ペットを飼いたいと一言で言っても、どんなペットを希望しているのかまではわかりません』
まとめ
以上のように同じ意味として使用することができる言葉ですが、微妙な意味の違いがある言葉となります。