「自他」と「彼我」の違いとは?分かりやすく解釈

「自他」と「彼我」の違い生活・教育

この記事では、「自他」「彼我」の違いを分かりやすく説明していきます。

「自他」とは?

自他とは、じたという読み方をする言葉です。

漢字で書かれたこの言葉を見れば理解出来る事ですが、おのれや当人といった意味の自の漢字に、自分以外の人や示された以外のものといった意味がある他の漢字を付け足す事で成立した言葉となっています。

だからこそ自他は、自分と自分以外の人といった意味を表すのです。


「自他」の言葉の使い方

自他は文字通り、自分と他人という意味に使われる言葉となっています。

日常的にもそれなりに使われる言葉であり、自他共に認めるといった表現を良く見聞きする事があるのです。

更に自他はそういった日常的な表現として使用されているだけでなく、自力と他力という意味を所有する仏教用語としても使われているという特徴を持つ言葉となっています。

ですが基本的には、自分とそれ以外の者といった意味に使用される事が多いです。


「彼我」とは?

彼我は、ひがという読み方をすべき言葉となっています。

文字で記されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事でしょうが、男性を表す時の三人称やあの男といった意味を持っている彼の文字に、私とか自分、自己といった意味を有する我の文字を合体させる事により完成した言葉です。

以上の事から彼我は、彼と我とか相手と自分といった意味を示します。

「彼我」の言葉の使い方

彼我は、文字が示す様に彼と我、あちらとこちらといった意味として用いられる言葉です。

つまりは相手側と自分側という意味を表現する言葉であり、漢字の構成でも分かる様に相手を表す彼が先で、自分を表す我が後に来ているため先に相手側を示す意味となります。

もっとも日常会話の中でほとんど登場する機会がない言葉であるため、大抵の人には馴染みがなく、この言葉を見聞きしてもピンと来ない人が多いです。

「自他」と「彼我」の違い

自他と彼我の文字表記を並べた上で見比べてみると、全く違う漢字が使われており、読み方も似ているという程ではありません。

ただし持つ意味合い自体は似ているため、いざ使い分けを意識した場合には、分からなくなってしまう人も少なくないです。

とはいえ使用されている漢字の違いから、持つ意味にも違いがあるので、そこをきちんと踏まえておけば使い分けで悩む事も回避出来ます。

まず自他ですが、こちらは自分と他人という意味であり、自らが先となる意味を持つ言葉です。

一方の彼我は、彼と我という意味を持つ言葉であり、こちらは他人が先で自らが後という意味を示します。

まとめ

2つの言葉は、自分と他人という感じで同じ様な意味を持っている言葉同士です。

所が使用されている文字は違うため、持つ意味には相違点を見出す事が出来ます。

ちなみに自他は、自分と他人という意味を持つ上に、自力と他力といった形で仏教用語としても使用される言葉です。

対する彼我は、彼と我や相手と自分といった様な意味を持ち、他者の方を先に表現している言葉となっています。