この記事では、「私見」と「感想」の違いを分かりやすく説明していきます。
「私見」とは?
「私見」は、たった一人の意見や感想のことです。
自分の思うことを言うのが「私見」で、みんなの意見や感想をまとめ上げて述べることではありません。
「私見」はあくまで自分の身の意見や感想なので第3者の考えが混じってはいけないのです。
「感想」とは?
「感想」は、自分の意見でもあり、第3者の意見でもあり、様々な意見のことです。
しかも、「感想」は、代弁が許されており、その場にいない人物の意見を言うことも「感想」になります。
ただ、この部分が「感想」の悪い部分でもあり、その場にいない人物の「感想」を代弁する場合、あえて否定的な意見ばかりを述べてその場にいない人物の評価を下げてやろうとたくらむことも「感想」の一つになります。
「私見」と「感想」の違い
両者の違いは、自分一人の意見を指すのか、周囲の意見を取り入れたり、周囲に意見を求めるかになります。
「私見」は、あくまで自分一人の意見を求められたことなので、感想を述べるのは、「私見」を求められた人物のみになります。
一方、「感想」は、周囲の人物すべてが意見しろと言い切れます。
「私見」の例文
・『私見を述べさせてもらいますが、映画の評価については、酷評せざるを得ません』
この例は、映画に対する意見を述べられ、自分の意見の身を言うが散々な映画だったと意見せざるを得ないと述べた例です。
よって、この例の場合、意見をしている側は、第3者の意見を取り入れて意見をしているのではなく、率直に映画が面白くないものだと述べています。
「感想」の例文
・『クラスの皆は感想文を提出するように』
この例は、クラスの全員に対して、意見を述べる文章を提出するように述べています。
「感想」という言葉は、周囲の者すべてに意見を求めることが可能なのでこのケースではクラスという室内にいる人物すべてに意見を述べる文章を提出するよう求めているのです。
まとめ
「私見」については、個人的な意見を単独の人物に求める場合使用すると解釈するとよいでしょう。
一方「感想」はというと、単独以外にグループに対して意見を求めることや考えを述べることだと解釈すると両者の違いが分かります。
単独で意見を求められるという場合、第3者の意見が混じってはいけないと考えるので、「私見」を求められた場合、一応自分の意見を述べるのが良いんですが、問題は、正直に自分の意見を述べた場合、会社勤めをしている人物同士の意見交換だった場合、どうなるかという問題です。
よって、「私見」は、場合によっては実は、「感想」と同じで第3者の意見も取り入れたうえで自分の考えであると逃げ道を作る必要性があります。
そうしないと社長側から「私見」という形で意見を求められ、正直に答えると社長が憤慨して評価を下げる可能性も否定できないので、「私見」は時と場合によっては、「感想」と変わらないです。