「支障」と「障害」の違いとは?分かりやすく解釈

「支障」と「障害」の違い生活・教育

この記事では、「支障」「障害」の違いを分かりやすく説明していきます。

「支障」とは?

都合の悪い事情、何かを行うときの妨げになる事柄という意味です。

スムーズに進むことの邪魔になる事情や事柄を意味しています。

アルコールをたくさん摂取したときのことで説明をします。

アルコールを大量に摂取すると二日酔いをすることが珍しくありません。

すぐに回復する人もいれば、ほぼ1日中体調が悪い人もいることでしょう。

すぐに体調が回復すれば、何とか日中の仕事をこなすことができます。

しかし、体調が悪い状態が長く続くようだと、二日酔いをしていないときのようにスムーズには仕事はできません。

二日酔いというものが、仕事の妨げになっているのです。

このことは「仕事に支障がでる」といいます。


「支障」の使い方

都合が悪い事情や、物事の進行の妨げになる事柄という意味で使用をします。

広く使われている言葉です。


「障害」とは?

「障害」には3つの意味があります。

1つめは、物事が進行するときに都合を悪くするもの、邪魔をすることです。

昔はテレビの電波でこれが起こることがありました。

アナログ放送の時代には、受信機の近くに電車線があると、うまく電波を受信することができず、テレビ画面が砂嵐のようになることがありました。

電車線が電波の受信という事柄の妨げになっているのです。

これを「電波障害」といいます。

2つめは、心や体の機能が十分に働かず、生活に限界が設けられてしまうことです。

個人的な原因によるものや、社会環境によるものなどがあります。

胃の本来の働きは、食物を消化したり、ため込んだりすることです。

胃がもたれる、吐き気がするといった場合、胃の機能が十分に働いていません。

このような状態を意味します。

3つめは障害競走の略です。

コース上にハードルなどを設置し、それらを乗り越えながらゴールを目指す競技です。

「障害」の使い方

日常生活では、妨げになることという意味で使用されています。

また、体や心の機能については、「害」の字をひらがなにしたり、「碍」の字を使用したりすることがあります。

「支障」と「障害」の違い

物事の進行の邪魔になること、都合の悪い事情といった意味が似ています。

しかし、置き換えることができない場合があり「電波障害」とはいいますが、「電波支障」とはいいません。

前者の場合は悪いことが生じるといった意味で、後者の場合は悪い状態といった意味です。

後者には、体や心の機能が十分に働かず制限が出た状態という意味もあります。

「支障」の例文

・『支障にはならない』
・『支障が生じる』
・『支障が及ぶ可能性がある』
・『大きな支障はなかった』

「障害」の例文

・『障害を取り除く』
・『システムに障害がみられる』
・『交通障害』
・『通信に障害がある』

まとめ

物事の邪魔になるもの、都合の悪い事情といった意味が似ていますが、それぞれの意味はやや異なり、置き換えられない場合があります。