この記事では、「展示」と「陳列」と「品出し」の違いを分かりやすく説明していきます。
「展示」とは?
美術品、商品(新製品既製品問わず)などを並べて一般に公開することや、数多く並べて一般に見せることを指す言葉で、博物館では見せる目的のものであれば展示または陳列され、モーターショーでは市販されている車の展示とコンセプトカーと呼ばれるメーカーのアイデアの方向性を示した車の展示、市販予定車の展示が行われることが多くなっています。
家電量販店では商品を箱から出して使える状態に見える状態にしているものを展示品といいますが、スマートフォンやデジタルカメラはダミーである場合もあります。
パソコンはダミー展示は少なくなっており、スーパーの品物は陳列と言われ展示とは言わないのが一般的です。
なお、パソコンや家電の展示品は通電したものであれば新品とはいい難い状態にあるので安く販売されることがあります。
「陳列」とは?
店舗の売場や博物館などで人に見せるために品物を並べることですが、どちらかと言うとスペースの制限などを工夫して並べることや、スーパーの品物であれば見やすさと手に取り安さを両立させた置き方を目指すものとなっています。
陳列と指すケースではスーパーなどにおいて商品は箱に入ったまま置かれており、家電量販店においてのスマートフォンやパソコン、デジタルカメラなど高価格のものであれば万引や不意の破損を防止するため陳列はせず棚などにしまっておくケースが多いです。
車は体積が大きくスペースが有るため新車販売ではあまり陳列はせず、中古車販売店では陳列していると言えるでしょう。
「品出し」とは
小売店で売り場に商品を陳列する業務を指す言葉で、棚への補充や新製品の陳列も行います。
この作業を行わないと倉庫に商品があるのに店頭には商品がなくて売れないという自体にまでなりかねません。
コンビニエンスストアやスーパーなど回転率の高い小売店では比較的早く品出しが行われ、中古販売店で売れた品物の代替品がない場合は少し時間をかけて品出しをするか、その品物のスペースを別目的で使用することもあります。
「展示」と「陳列」と「品出し」の違い
「展示」と「陳列」は店や博物館などで人に見せるために並べることを指す言葉ですが、展示はどちらかと言うと大きさがあるものを指すことが多く、パソコンなどのように箱に入っていた状態では商品の概要がわからないものは箱から出す場合もあります。
また、商品に通電させて展示したものは客に操作などを体感してもらう役割を持ちますが、中古品に近い扱いの展示品として販売されるのが一般的です。
陳列は展覧会であればその展覧会の目玉ではなく、ある程度同類で数のあるものを並べるケースを指すと見られ、スーパーの陳列は手に取り安さや見やすさが重視されます。
品出しは店頭に商品を出すことで、陳列が基本ですが展示も数は少ないのですがありえます。
実態のある店の運営には必須の作業です。
まとめ
「展示」と「陳列」と「品出し」では、店においてはまず品出しをして商品を陳列するか展示するというプロセスになりますが、展示と陳列の厳密な差は元の言葉の意味にはなく、スーパーなどで牛乳や野菜は陳列、家電などでは箱から出した状態にして客が沢れる状態にしたものものを展示品と指します。