痛みの表現に「ズキズキ」「チクチク」「ジンジン」などがありますが、どのように使い分ければよいのでしょうか。
この記事では、「ズキズキ」と「チクチク」と「ジンジン」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ズキズキ」とは?
「ズキズキ」は、連続的に起こる強い痛みを表現する言葉です。
主に「ズキズキと痛む」「ズキズキする」といった使い方をし、神経を刺激するような強い痛みが脈打つように連続して起こる様子を表します。
特に使われることが多いのは、頭痛、歯痛、傷口の痛みです。
体の痛みを表すことが多いですが、ときには、心が深く傷ついて辛い様子を指して「心がズキズキする」と表現することもあります。
なお「ズキズキ」と近い痛みの表現には「ズキッ」「ズキン」「ズキンズキン」もあります。
「ズキッ」は一瞬強く痛むとき、「ズキン」は「ズキッ」よりも痛みの強い疼痛、「ズキンズキン」は「ズキズキ」よりも強い痛みが連続的に起こる場合に使い分けるとよいでしょう。
「チクチク」とは?
「チクチク」は、針のような細くとがったもので小刻みに刺す様子を表すオノマトペで、体の一点を針で刺しているかのような断続的な痛みの表現に使われます。
主に、皮膚の表面に感じる刺激を表し「チクチクする」「チクチク痛む」といった使い方をします。
「チクチクする」は、比較的軽い痛みに使われることが多く、肌触りの悪い物に触れた時に感じる皮膚の刺激を指すことがあります。
「チクチク痛む」は「チクチクする」よりもはっきりした痛みを感じるときに使う表現です。
皮膚の痛み以外に、神経や内臓に針でつつくような痛みを感じる時にも使われます。
「チクチク」と近い痛みの表現には「チクッ」や「チクリ」があります。
「チクッ」は針を刺した瞬間のような一瞬起こる軽い痛み、「チクリ」はハチが刺すときのようなはっきりした痛みを例えるときに使われます。
「ジンジン」とは
「ジンジン」は、しびれるような痛みが断続的に起こる様子を表現する言葉です。
主に「ジンジンする」「ジンジンしびれる」「ジンジン痛む」といった使い方をします。
「ジンジン」は、神経が圧迫されたり傷ついたりするときに起こる痛みや違和感を表現するオノマトペで、しびれ、焼けるような痛みが特徴です。
主に、手足や腰、鼻や耳といった体の表面に起こる痛みを指すことが多くなっています。
「ジンジン」と近い痛みの表現には「ジーン」があります。
「ジーン」は「ジンジン」より重く鈍い痛みが体の内側に響くような感覚を表すときに使われます。
「ズキズキ」と「チクチク」と「ジンジン」の違い
「ズキズキ」「チクチク」「ジンジン」は、痛みの感覚を表現しているオノマトペの一種です。
痛みの訴え方は主観的で個人差もありますが、以下のような違いがあります。
「ズキズキ」は、脈打つように連続して起こる強い痛みです。
「チクチク」は「ズキズキ」のようなうずく痛みではなく、皮膚の浅い所を刺すような比較的軽い痛みが特徴です。
「ジンジン」はしびれに似た痛みで「チクチク」のように一点を刺すような感覚とは異なります。
また「ズキズキ」は痛み止めが必要になるほどの鋭い痛みであることが多く、「ジンジン」はどちらかというと重く鈍い痛みで、痛みの質は異なります。
まとめ
「ズキズキ」「チクチク」「ジンジン」は痛みの伝え方ですが、それぞれの質や強さは異なります。
「チクチク」「ジンジン」「ズキズキ」の順に痛みが強くなると覚えておくとよいでしょう。