日々の生活において、事件や事故といったトラブルは避けたいものですが、万が一トラブルに巻き込まれてしまった場合に使われる言葉として、「損害」「損壊」「損傷」というものがあります。
同じ「損」という字を持つ三つの言葉ですが、一体どこが違うのでしょうか。
この記事では、「損害」と「損壊」と「損傷」の違いを分かりやすく説明していきます。
「損害」【そんがい】とは?
「損害」とは、損ない傷つけること、不利益を受けることを意味した言葉です。
身体的また精神的にも、他から不利益を受けた、他に不利益を与えてしまったという場面で使われる言葉になります。
直接的な不利益だけではなく、例えば、大切にしていた物を壊した壊されたという間接的なことに関しても使われます。
あらゆる場面で使われる言葉です。
「損害」の例文
・『大切にしていた壺を故意に壊されたので、損害賠償を求めた』
・『損害保険には入っておいた方がいい』
「損壊」【そんかい】とは?
「損壊」とは、損ない壊すこと、損ない壊れることを意味した言葉です。
「壊」の字が言葉の中に入っていて強調されていることからも想像できるように、壊れるという意味合いの強い言葉です。
壊れるということは、原型をとどめない程の大きな「損害」になります。
また、自分が「壊した」場面では「損壊」が用いられますが、他から壊されたという場面では「損害」に置き換えられてしまう為、「損壊」は用いられません。
ですが、何かの衝撃で「壊れた」といったような場面では「損壊」が使われます。
「損壊」の例文
・『工事中にビルが倒れて損壊した』
・『イライラして壺を損壊させた』
「損傷」【そんしょう】とは?
「損傷」とは、損ない傷つけること、損ない傷つけられることを意味した言葉です。
「傷」という字が言葉の中に入っており、傷がつくことが「損傷」の特徴です。
その為、形のあるものに対して使われる言葉で、自分が傷をつけた、傷をつけられたといった場面で使われます。
あくまで「傷」なので、その後の処置によって元の形に戻ることが多いです。
「損傷」の例文
・『バードストライクにより、機体が損傷を受けた』
・『トレーニングのやりすぎで筋肉が損傷した』
「損害」と「損壊」と「損傷」の違い
「損害」は、「不利益を受けた、与えた」という場面で使われる言葉です。
直接的な被害でなくても、大切にしていた物を壊されて嫌な気持ちになったなどの間接的な被害に関しても用いられます。
「損壊」は、「物を壊した、物が壊れた」という場面で使われる言葉です。
「損壊」した物は、「元の形には戻らない」ことがほとんどです。
「損傷」は、「傷をつけた、つけられた」という場面で使われる言葉です。
「損傷」後の処置により、「元の形に戻る」ことが多いです。
まとめ
「損害」と「損壊」と「損傷」の違いについて述べてきましたが、わかりましたでしょうか。
微妙なニュアンスの違いがありました。
三つの言葉を上手に使い分けて、皆さんの生活にお役立て下さい。