毎日使用している布団ですが、使われている素材によって羽毛布団と羽根布団の2種類に分けられます。
 羽毛布団と羽根布団の違いについて解説します。
羽毛布団とは?
 布団の中の素材には、ダウンとフェザーがあります。
 ダウンは水鳥の羽毛で、肌着のような役割を果たしています。
 鳥の羽と聞いてイメージするものとは違い、フワフワとしたタンポポの綿毛のような見た目をしています。
 胸のところに生えている羽毛になります。
 羽毛布団は、ダウンを50%以上使用しているものと定義されています。
 ダウンは沢山空気を含むことができるので、保温性に非常に優れています。
 ダウン80%と表示されている布団であれば、80%以上のダウンが入っています。
 主なダウンの種類を挙げると、ダック(アヒル)・グース(ガチョウ)・マザーグース(ガチョウの親鳥)等があります。
 種類によって含める空気の量には差があります。
 水鳥が大きい程ダウンボールが大きくなるので、暖かさも比例します。
 最も保温性に優れているのはマザーグースです。
 そのため羽毛の中でもグレードが高くなります。
 軽くて扱いやすいという特徴もあります。
羽根布団とは?
 詰め物に使われているダウンが50%以下の布団を羽根布団といいます。
 羽毛の代わりに使われているのがフェザーで、水鳥の翼部分や腹部に生えている羽です。
 フェザーには弾力性がなく、保温性もあまりありません。
 暖かさを出そうとすると沢山詰め物を入れなければいけないので、重くなってしまいます。
 フェザーは、通気性は優れた素材です。
 ただし、1羽の水鳥からとれるフェザーはダウンよりも多いので、価格はフェザーの方が大分安くなります。
 そのため羽根布団は、手頃な価格で購入することができます。
 近年は価格を抑えた機能的な合成繊維の布団なども沢山あるので、羽根布団を使うよりもそういった合成繊維の布団を使用する方が多くなってきています。
 合成繊維は、羽根布団よりも軽いことが多いです。
羽毛布団と羽根布団の違い
 羽毛布団と羽根布団の違いは、何といっても暖かさにあります。
 羽毛布団の方が保温性に優れているので、羽根布団よりも断然暖かいです。
 羽根布団は羽毛布団よりも通気性には優れていますが、保温性は低いのであまり暖かくありません。
 また、羽毛布団の方が軽く、扱いやすいです。
 軽いと布団を干す際などにも干しやすいというメリットがあります。
 布団の詰め物にダウンが50%以上使われているものを羽毛布団といい、50%以下の布団を羽根布団といいます。
まとめ
 羽毛布団と羽根布団の違いは、簡単に言ってしまうと暖かいかどうかです。
 暖かい方が羽毛布団で、あまり暖かくないのが羽根布団になります。
 目安となるのはダウンの量で、50%以上含まれるものが羽毛布団です。
 羽根布団の方が値段はリーズナブルですが、近年は機能性に優れた合成繊維の布団が登場しているのであまり使われなくなってきています。



