この記事では、「描く」と「画く」と「書く」の違いを分かりやすく説明していきます。
「描く」とは?
「描く」は「かく・えがく」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「物の姿や形を絵や図に表す」という意味で、実際にあるものを絵で表現することです。
2つ目は「ものごとの様子を文章や音楽などで表現すること」という意味で、ものごとを目で見える状態以外で表現することです。
3つ目は「ものごとの情景を心に思い浮かべる」という意味で、心の中でものごとを想像することです。
4つ目は「物が動いた跡がある形になること」という意味で、物の動きを目に見える状態に表すことです。
上記に共通するのは「目で見える様にする」という意味です。
「描く」の使い方
「描く」は動詞として「描く・描いた」と使われたり、副詞として「描いて」と使われたりします。
基本的に、物の形や風景などを、絵や図として見える様に表現することに使われる言葉です。
「描く」の例文
・『旅行の思い出を心の中に思い描く』
「画く」とは?
「画く」は「かく・えがく」と読みます。
意味は「描く」とほぼ同じで、「物の姿や形を絵や図に表すこと」で、ある物や風景などを、細かく写すのではなく、人に伝えたり見て分かる様に単に写し取ると言うニュアンスがあります。
「画く」の使い方
「画く」は動詞として「画く・画いた」と使われたり、副詞として「画いて」と使われたりします。
基本的に、「描く」とほぼ同じ意味ですが、あまり細かい描写ではなく線で表すというニュアンスがあり、常用漢字でない為に日常ではほぼ使われません。
「画く」の例文
・『駐輪所であることが分かる様に、地図に自転車を画いた』
「書く」とは?
「書く」は「かく」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「文字や符号を記す」という意味で、筆やペンを使って文字や符号を記すことです。
2つ目は「文章で著す」という意味で、文章を作成して著すことです。
上記に共通するのは「文字で表す」という意味です。
「書く」の使い方
「書く」は動詞として「書く・書いた」と使われたり、副詞として「書いて」と使われたりします。
基本的に、人に伝えたいことや記憶しておきたいことを、文字や符号で記すことに使われる言葉です。
「書く」の例文
・『漢字を忘れない為に日記を書く』
「描く」と「画く」と「書く」の違い
「描く」は「物の形や風景などを、絵や図として見える様に表現すること」という意味です。
「画く」は「描く」とほぼ同じ意味、「あまり細かい描写ではなく線で表すというニュアンスだが、常用漢字でなく日常ではほぼ使われない」という意味です。
「書く」は「人に伝えたいことや記憶しておきたいことを、文字や符号で記すこと」という意味です。
まとめ
今回は「描く」と「画く」と「書く」について紹介しました。
「描く」は「絵図で表現する」、「画く」「写し取る」、「書く」は「文字や符号で記す」と覚えておきましょう。