「協賛」と「後援」と「共催」の違いとは?分かりやすく解釈

「協賛」と「後援」と「共催」の違いとは?生活・教育

協力するとか応援するといったような場面で用いられる「協賛」「後援」「共催」という三つの言葉。

三つともよく目にしたり耳にしたりする言葉ですが、果たして違いはどこにあるのでしょうか。

この記事では、「協賛」「後援」「共催」の違いを分かりやすく説明していきます。

「協賛」【きょうさん】とは?

「協賛」とは、事業の趣旨に賛同し協力することを意味しています。

何か大々的に事を行うには、一人の力だけではなかなか成功させることは難しい部分があります。

その為、協力してくれる団体を募ります。

「協賛」は、各種イベントや事業、テレビやラジオの番組といったものの趣旨に賛同し、進行や制作に関して人的または物的に、また金銭的に支援することを言います。

よく一般的には「スポンサー」などとも言われています。

行なわれたイベントや事業、番組の中では、「協賛」した団体名などが公表されるので、団体にとっては良い宣伝効果があります。


「協賛」の例文

・『番組は、〇〇の協賛でお送りしました』
・『協賛してくれる企業を探さなくてはいけない』


「後援」【こうえん】とは?

「後援」とは、後方から助けること、資財などを供給して援助を与えることを意味した言葉です。

各種イベントや興行、選挙などの場面で使われることの多い言葉で、公共性の高い信用ある人や団体に援助してもらうことで、行われるものの信用性も高めるものです。

「後援」は援助するという意味合いが強い為、「後援」した人や団体は自分の宣伝などといった見返りを求めるものではありません。

「後援」の例文

・『立候補した〇〇さんの後援会の会長をしている』
・『イベントは、新聞社の後援でうまくいった』

「共催」【きょうさい】とは?

「共催」とは、複数の人や団体が共同で一つの催し事を開催することを意味しています。

一人では開催するのさえ難しそうな大きな催し事を、複数が主催者となり、企画の立案から運営に至るまで全てを共同で行うものです。

複数が同じ立場で、協力し合いながら開催することで、一人ではなかなか成し遂げられない大きな催し事を成功に導きます。

催し事の規模の大小は問いません。

「共催」の例文

・『2002年FIFAワールドカップは、日本と韓国の共催で行われた』
・『地元の自治会の共催で、収穫祭が行われた』

「協賛」と「後援」と「共催」の違い

「協賛」は、「事の趣旨に賛同し協力」することを意味し、団体が対象です。

「協賛」した団体にとっては、「宣伝効果」が期待できます。

「後援」は、「後方から援助」することを意味しており、人や団体が対象です。

「援助する」という意味合いが強い為、「後援」した人や団体が宣伝効果などといった見返りを求めるものではありません。

「共催」は、「事を共同で開催」することを意味し、人や団体が対象です。

複数が、開催の成功に向けて同じ立場で協力し合います。

まとめ

「協賛」「後援」「共催」の違いについて述べてきましたが、理解して頂けましたでしょうか。

三つの言葉を上手に使い分けて、普段の生活にお役立て下さい。