「憧れ」と「好意」の違いとは?使い方や例文も徹底的に解釈

「憧れ」と「好意」の違い生活・教育

この記事では、「憧れ」「好意」の違いを分かりやすく説明していきます。

「憧れ」と「好意」の違い

「憧れ」「好意」の違いについて紹介します。


「憧れ」と「好意」の使い方の違い

「憧れ」は、「人に対して好感を持ち、尊敬したり目指したりすること」に使われます。

人に対して素敵だと感じて近づきたいと思う、恋愛感情を持つ一歩手前の状態です。

「好意」「人に対して素敵だと思い、親切にしたい気持ち」に使われます。

異性の場合は恋愛感情を含む言葉としても使われます。


「憧れ」と「好意」の英語表記の違い

「憧れ」の英語表記は以下の通りです。

1つ目は「admire」で、「感心する」「尊敬する」「憧れる」という意味があります。

“I admire her because of her lifestyle.”
(私は彼女の生活様式に憧れています)
2つ目は「dream about」で、「そうなりたいなと夢みること」=「憧れる」というニュアンスです。

“I dream about living abroad.”
(私は海外生活に憧れている)
「好意」の英語表記は以下の通りです。

1つ目は「be into」で、「入り込む」=「気がある」「好意を持つ」というニュアンスです。

“She is absolutely into you.”
(彼女は間違いなく君に好意を持っている)
2つ目は「be attracted to」で、「魅了される」=「好意を持つ」というニュアンスです。

“I was attracted to the person I met at the party.”
(私はパーティで出会った人に好意を持った)

「憧れ」の意味

「憧れ」「あこがれ」と読みます。

意味は、「自分が理想とする人やものに強く興味を持ち、そうありたい、近づきたいと思う様子」です。

自分が見て尊敬できる人、魅力的な人に対して、「近づきたい」「目指したい」と思いながら心を引かれる様子を表します。

相手に対して好意を持つことから始まりますが、尊敬の念が強く、異性として付き合いたいという気持ちには至っていません。

ただし、「憧れ」の感情から「恋愛感情」に変化するケースも多くあり、使い分けが難しくなっています。

「憧れ」の使い方

「憧れ」は、「自分が理想とする人に強く引かれる感情」に使われます。

「憧れる・憧れた」と動詞を伴って使われたり、「憧れの〇〇」と名詞を修飾して使われたり、「憧れて」と副詞として使われたりします。

「憧れ」は、異性だけではなく同性に対しても使える言葉で、自分が尊敬して見習いたいと思う人を表すこともあります。

また、人ではなく長い間欲しかったものや望んでいたことに対しても使えます。

「憧れ」を使った例文

・『会社で憧れの先輩と同じチームで働くことになった』
・『学校に男子生徒の憧れの君がいて、毎日ラブレターが殺到していた』
・『憧れのフランス旅行が実現できそうで興奮している』
・『お金持ちと結婚してブランド品に囲まれ、優雅に暮らすことに憧れている』
・『アイドルに憧れてオーディションを何度も受けたが挫折した』

「憧れ」の類語

「崇拝(すうはい)」
「心から敬い、その教えや存在に傾倒すること」という意味です。

「彼女は音楽の師としてモーツァルトを崇拝している」などと使われます。

「慕う」
「恋しく思うこと」「懐かしく思うこと」「離れたくなくて付いていくこと」という意味です。

「幼い頃は隣のお姉さんを本当の姉の様に慕っていた」などと使われます。

「憧れ」の対義語

「幻滅(げんめつ)」
「人やものに対して理想化し美化していたことと、現実が全く違い、ギャップにがっかりすること」という意味です。

「アイドルが多くの女性と付き合っていると聞いて一気に幻滅した」などと使われます。

「好意」の意味

「好意」「こうい」と読み、以下の2つの意味があります。

1つ目は「人に対して親しみや心を引かれる気持ちのこと」という意味で、「好き」という意味の他に「恋愛感情」も表します。

2つ目は「ある人に対して親切にしたいと思う気持ちのこと」という意味で、人の為に何かしてあげようとする気持ちのことを言います。

「好」「すき」とも読み、「よい」「このましい」という意味、「意」「心の中の思い」という意味、「好意」「心のなかでよい、このましいと思うこと」になります。

「好意」の使い方

「好意」は、「人に対して親しみを感じたり、心を引かれること」「相手に親切にしたいと思う気持ち」に使われます。

「好意を持つ・持たない」と使われたり、「好意に甘える・甘えた」と使われたりします。

「好意的」は、相手が好ましいと思ってくれる傾向にあることに使われます。

「好意」は、漠然と相手に対して良いと思う時に使われることもあれば、異性として興味を持っていることにも使われる為に、日常で使う時には注意が必要です。

「好意」を使った例文

・『○○さんからの好意に甘えてお世話になることにした』
・『彼の言動は大勢の人から好意的に受け取られている』
・『彼は最初から私に対して好意的に話しかけてくれた』
・『先輩に対して好意を抱いていることがバレてしまった』
・『最初に会った時から好意を持っていたので、今回思い切って告白した』

「好意」の類語

「慈しみ(いつくしみ)」
仏教用語で、衆生を大切に思い楽を与えることから転じて「愛情をもってかわいがること」という意味です。

「彼女は5人の子供を皆同じ様に慈しんで育てた」などと使われます。

「心を寄せる(こころをよせる)」
「好意をいだく」「関心をもつ」「熱中する」という意味です。

「私は学生時代部活の先輩に密かに心を寄せていた」などと使われます。

「好意」の対義語

「反感(はんかん)」
「相手の存在や言動に対して反抗する気持ち」という意味です。

「彼の言動はいつも周囲の人の反感を買う」などと使われます。

まとめ

今回は「憧れ」「好意」について紹介しました。

「憧れ」「相手を尊敬して心引かれること」「好意」「良いと思うこと」「恋愛感情を持つこと」と覚えておきましょう。