この記事では、「規格」と「規制」と「制限」の違いを分かりやすく説明していきます。
「規格」とは?
「規格」は「きかく」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「製品や材料、工程などに対して、政府や専門組織などより定められた基準」という意味で、有名なものに「JIS(日本産業規格)」があります。
2つ目は「ものごとの基準となる社会一般の標準」という意味で、基準となるべき人の行動や考え方のことです。
上記に共通するのは「定められた基準」という意味です。
「規格」の使い方
「規格」は名詞として「規格にあてはまる・はまらない」「規格品」「統一規格」などと使われます。
基本的に、製品や人の行動・考えなどに対して標準とされる数値や度合いに使われる言葉です。
「規格」の例文
・『彼は歴代の選手の中でも規格外だ』
「規制」とは?
「規制」は「きせい」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「従うべき決まり」という意味で、社会生活を行う上で守るべきルールのことです。
2つ目は「規則に従い、ものごとに決まりや限度を設けること」という意味で、法律や治安を守る為にものごとを取り締まることです。
上記に共通するのは「決まりを作る」という意味です。
「規制」の使い方
「規制」は名詞として「規制する・した」「交通規制」「輸入規制」「規制の対象」などと使われたりします。
基本的に、法律や治安を守る為に定められた決まりや限度に使われる言葉です。
「規制」の例文
・『海外から要人が来日するので交通規制が敷かれる』
「制限」とは?
「制限」は「せいげん」と読みます。
意味は「ものごとに限度を設けてそれ以上しない様にすること」で、ある限度や範囲を設定して、そこから出ない様に管理することです。
「制」は「おさえつける」という意味、「限」は「かぎる」とも読み「範囲を定める」という意味、「制限」で「範囲を定めておさえつけること」になります。
「制限」の使い方
「制限」は名詞として「制限する・した」「制限される・された」「外出制限」「利用制限」などと使われます。
基本的に、ものごとに限度や範囲を設けてそれ以上出ない様におさえ止めることに使われる言葉です。
「制限」の例文
・『このゲームには保護者による制限がかかっている』
「規格」と「規制」と「制限」の違い
「規格」は「製品や人の行動・考えなどに対して標準とされる数値や度合い」という意味です。
「規制」は「法律や治安を守る為に定められた決まりや限度」という意味です。
「制限」は「ものごとに限度や範囲を設けてそれ以上出ない様におさえ止めること」という意味です。
まとめ
今回は「規格」と「規制」と「制限」について紹介しました。
「規格」は「標準とされる数値や度合い」、「規制」は「決まりや限度を定めること」、「制限」は「限度や範囲を出ない様にすること」と覚えておきましょう。