この記事では、「謙遜」と「自虐」と「自嘲」の違いを分かりやすく説明していきます。
「謙遜」とは?
「謙遜」は「けんそん」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「相手に対して言葉でへりくだること」という意味で、謙譲語を使って相手を高める態度のことです。
2つ目は「控えめで慎ましくふるまううこと」という意味で、相手に対して遠慮がちな態度を取ることです。
上記に共通するのは「自分を低めて相手を高める」という意味です。
「謙遜」の使い方
「謙遜」は名詞として「謙遜する・した」「謙遜が過ぎる」「ご謙遜を」などと使われます。
基本的に、自分を低めたり控えめな態度を取ることで、相手を高める様にふるまうことに使われる言葉です。
「謙遜」の例文
・『彼は成功しても謙遜して多くを語らない』
「自虐」とは?
「自虐」は「じぎゃく」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「自分自身の心や肉体を痛めつける」という意味で、わざと厳しい修行や経験をして、自分を責め、さいなむことです。
2つ目は「コミュニケーションを取る為に、わざと自分自身を見下すこと」という意味で、相手を笑わせたり雰囲気を盛り上げる為に、わざと自分を蔑む様に表現することです。
上記に共通するのは「自分をいじめる」という意味です。
「自虐」の使い方
「自虐」は名詞として「自虐する・した」「自虐的」「自虐ネタ」などと使われます。
基本的に、修行の為に自分自身を痛めつけることや、転じてコミュニケーションを円滑にする為にわざと自分を見下す表現をすることに使われる言葉です。
「自虐」の例文
・『彼は忘年会で笑いと取る為に自虐ネタを連発していた』
「自嘲」とは?
「自嘲」は「じちょう」と読み、意味は以下の通りです。
1つめは「自らの欠点をあざけり笑うこと」という意味で、自分のダメな点を自分でさげすみ笑うことです。
2つ目は「自分自身を軽蔑してあざけり笑うこと」という意味で、自分にダメ出しして笑うことです。
上記に共通するのは「自分をさげすみ笑う」という意味です。
「自嘲」の使い方
「自嘲」は名詞として「自嘲する・した」「自嘲的」「自嘲めいた言葉」「自嘲が過ぎる」などと使われます。
基本的に、自分の欠点などをさらけ出して自分で笑うことに使われる言葉です。
「自嘲」の例文
・『彼は一度も彼女が出来たことがないと自嘲した』
「謙遜」と「自虐」と「自嘲」の違い
「謙遜」は「自分を低めたり控えめな態度を取ることで、相手を高める様にふるまうこと」という意味です。
「自虐」は「修行の為に自分自身を痛めつけること」「コミュニケーションを円滑にする為にわざと自分を見下す表現をすること」という意味です。
「自嘲」は「自分の欠点などをさらけ出して自分で笑うこと」という意味です。
まとめ
今回は「謙遜」と「自虐」と「自嘲」について紹介しました。
「謙遜」は「自分を低めて相手を高める」、「自虐」は「自分をいじめる」、「自嘲」は「自分の欠点をあざける」と覚えておきましょう。