「能力を活かす」と「能力を生かす」は、どのように使い分けるのが正しいのか。
この記事では、「能力を活かす」と「能力を生かす」の違いを分かりやすく説明していきます。
「能力を活かす」とは?
「能力を活かす」の「活かす」は、「生活」や「活動」、「活用」、「活気」、「活発」などに用いられる漢字で、いきる、いかす、勢いよく動く、いきいきとしている、といった意味があります。
この「活かす」を用いた「能力を活かす」には、有効的に利用する、といった意味があり、能力を有効利用する際に、この「活かす」を用いて、「能力を活かす」とします。
「能力を活かす」の使い方
「能力を活かす」の場合、自分自身が持つ能力をいかに有効活用するのかといった意味として用いられます。
例えば、「今まで培った能力を活かして」となる場合、今までに培った能力を有効活用して。
といった意味で用いられています。
「能力を生かす」とは?
「能力を生かす」の「生かす」は、「生産」や「生命」、「再生」、「生鮮」、「生存」、「野生」などに用いられる漢字で、うまれる、いきる、いかす、いのち、といった意味があります。
この「生かす」を用いた「能力を生かす」には、能力というものを殺すことなく保たせる、といった意味があり、能力を殺すことなく活用する際に、この「生かす」を用いて、「能力を生かす」とします。
「能力を生かす」の使い方
「能力を生かす」の場合、自分自身が持つ能力を殺すことなく利用するといった意味で用いられます。
例えば、「今まで培った能力を生かして」となる場合、今までに培った能力を殺すことなく、無駄にすることなく、利用する。
といった意味で用いられています。
「能力を活かす」と「能力を生かす」の違い
一般的には、「能力を生かす」が用いられますが、時と場合によっては適切に使い分ける必要があります。
「能力を活かす」は、能力を有効活用する際に用い、「能力を生かす」は、能力を無駄にしないといった際に用います。
「能力を活かす」の例文
・『この会社で働いて身に着けた能力を活かして、新しいプロジェクトに取り組む』
・『学生の頃に身に着けた人付き合いの能力を活かす仕事に就きたい』
・『充分に自分が持つ能力を活かしきることは難しい』
・『子供を5人育てた能力を活かして、ベビーシッターの仕事をしています』
「能力を生かす」の例文
・『子供の頃に身に着けた能力を生かすことができる仕事に就きたい』
・『今が私の能力を生かすことができるときだと思っています』
・『学生時代に留学で身に着けた能力を生かして、英語教師をしています』
・『上司のお陰で、私の能力を生かす部署に移動することができました』
まとめ
「能力をいかす」という言葉は、よく用いられる言葉です。
履歴書などにも用いることがある言葉で、その場合は、「能力を活かす」が適しているため、「活かす」を選択することとなります。