この記事では、「当分」と「しばらく」と「当面」の違いを分かりやすく説明していきます。
「当分」とは?
「当分」は「とうぶん」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「あることが起きた、正にその時分」という意味で、話題となっているその頃をざっくりと表す言葉です。
2つ目は「現在のところ差し当たって」という意味で、現時点前後の一時的な期間のことです。
上記に共通するのは「ざっくりとしたその頃」という意味です。
「当分」の使い方
「当分」は副詞として「当分休む」「当分間に合う」「当分できない」などと使われたり、名詞として「戦争の当分」などと使われたりします。
基本的に、話題となる時点前後の、一時的なざっくりとした期間を表す言葉です。
「当分」の例文
・『これだけマスクがあれば当分買わずに済む』
「しばらく」とは?
「しばらく」は「暫く」と書き、意味は以下の通りです。
1つ目は「すぐではないが、それほど時間がかかならい様子」という意味で、待たせて不快になる程ではない時間のことです。
2つ目は「時間的にある程度長く続く様子」という意味で、同じ状態がずっとではないが長く続くことです。
3つ目は「一時的であること」という意味で、今の時点では取り上げないことです。
上記に共通するのは「ある程度の時間続く」という意味です。
「しばらく」の使い方
「しばらく」は副詞として「しばらく待つ」「しばらく続ける」「しばらく滞在する」などと使われます。
基本的に、すぐでないが、待って不快になるほどではない時間や、期限は分からないが一時的にある状態が続くことに使われる言葉です。
「しばらく」の例文
・『担当者が参りますのでこちらでしばらくお待ちください』
「当面」とは?
「当面」は「とうめん」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「直接向き合うこと」という意味で、あることに実際関わることです。
2つ目は「ものごとが差し迫っている様子」という意味で、何かのものごとが現在間近にある様子のことです。
上記に共通するのは「目の前にある」という意味です。
「当面」の使い方
「当面」は副詞として「当面入院する」などと使われたり、名詞として「難局に当面する」などと使われます。
基本的に、あるものごとが間近に迫っている様子に使われる言葉です。
「当面」の例文
・『当面リハビリをしながら静養する』
「当分」と「しばらく」と「当面」の違い
「当分」は「話題となる時点前後の、一時的なざっくりとした期間」という意味です。
「しばらく」は「待って不快になるほどではない時間」「期限は分からないが一時的にある状態が続くこと」という意味です。
「当面」は「あるものごとが間近に迫っている様子」という意味です。
まとめ
今回は「当分」と「しばらく」と「当面」について紹介しました。
「当分」は「一時的なざっくりとした期間」、「しばらく」は「一時的な時間」、「当面」は「間近に迫っている様子」と覚えておきましょう。