この記事では、「同じ」と「類似」と「近い」の違いを分かりやすく説明していきます。
「同じ」とは?
「同じ」は「おなじ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「全くそのものである様子」という意味で、別のものではないことです。
2つ目は「2つ以上のものの内容や状態に区別がない様子」という意味で、異なる2つのものの状態に違いがないことです。
3つ目は「どうせ」という意味で、「同じ~なら」として使われます。
上記に共通するのは「違いがない」という意味です。
「同じ」の使い方
「同じ」は名詞・形容動詞として「同じだ・である」「同じ人」「同じ形」「同じ穴のムジナ」などと使われます。
基本的に、そのものであることや、2つ以上のものの状態に違いがない様子に使われる言葉です。
「同じ」の例文
・『彼女とは大学時代同じサークルだった』
「類似」とは?
「類似」は「るいじ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「複数の物が、完全に同一ではないけれども、似通っていること」という意味で、少しの違いはあるけれども良く似ていることです。
2つ目は「お互いに共通点がある」という意味で、様子や状態などに相通じるものがあることです。
上記に共通するのは「似通っている」という意味です。
「類似」の使い方
「類似」は名詞・形容動詞として「類似だ・である」「類似点」「類似の図形」などと使われたりします。
基本的に、複数の物の様子や状態が、完全に一致してはいないけれども、似通っていることに使われる言葉です。
「類似」の例文
・『今回の事件と以前起きた事件には類似点がある』
「近い」とは?
「近い」は「ちかい」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「距離の隔たりが少ない」という意味で、距離が離れてないと感じることです。
2つ目は「時間の隔たりが少ない」という意味で、現時点から時間的に離れてないことです。
3つ目は「関係が親密である」という意味で、お互い親しく感じている関係のことです。
4つ目は「性質や状態などの差が少ない」という意味で、ある物の性質や状態に寄せていることです。
上記に共通するのは「距離感が少ない」という意味です。
「近い」の使い方
「近い」は形容詞として使われたり、副詞として「学校に近くなる」などと使われたり、名詞として「距離の近さ」などと使われたりします。
基本的に、あるものとの時間や距離、状態などの間隔が少ないと感じる様子に使われる言葉です。
「近い」の例文
・『駅に近いアパート程家賃が高い』
「同じ」と「類似」と「近い」の違い
「同じ」は「そのものであること」「2つ以上のものの状態に違いがない様子」という意味です。
「類似」は「複数の物の様子や状態が、完全に一致してはいないけれども、似通っていること」という意味です。
「近い」は「あるものとの時間や距離、状態などの間隔が少ないと感じる様子」という意味です。
まとめ
今回は「同じ」と「類似」と「近い」について紹介しました。
「同じ」は「違いがない」、「類似」は「似通っている」、「近い」は「間隔が少ない」と覚えておきましょう。