「鉄火場」と「修羅場」の違いとは?分かりやすく解釈

「鉄火場」と「修羅場」の違い生活・教育

「鉄火場」「修羅場」は、どのような場所を示しているのか。

この記事では、「鉄火場」「修羅場」の違いを分かりやすく説明していきます。

「鉄火場」とは?

「鉄の火の場所」と書いて、「鉄火場」

いかにも、おぞましい場所のように思える「鉄火場」は、鉄と火を使用する場所。

つまり、鍛冶場や製鋼所を指し言葉となります。

このような場所を「鉄火場」と呼ぶ以外に、「鉄火場」には、ギャンブルを行う賭博場の意味があります。

賭博場全般を指すことができ、ラスベガスなどのスロットやルーレット、ブラックジャックなどを楽しむカジノ場をはじめ、日本国内の場合は、パチンコや公営ギャンブルとなる競輪場や競艇場などもまとめて「鉄火場」と言います。

そのほか、「鉄火場」は、戦場のような場所を指す場合にも用いられ、紛争地帯なども「鉄火場」と表す場合があります。


「鉄火場」の使い方

「鉄火場」は、場所を表すため、「鉄火場のような」「鉄火場のように」といった使い方のほか、「鉄火場に立つ」「鉄火場の様子」などといった形で用います。


「修羅場」とは?

「修羅場」は、血みどろの激しい戦いや争いごとが行われる場所を指す言葉です。

基本的には、激しい戦闘が行われている場所を表す「修羅場」ですが、一般的な使い方は少し異なります。

一般的には、男女の関係において、男女の関係がもつれ、ドロドロした状態になることを意味し、浮気や不倫、略奪愛や三角関係といったような男女関係のもつれを「修羅場」ということが多くなります。

また、家庭内での問題が発生した際にも「修羅場」となり、「修羅場」は誰にでも起こり得る身近なものとなります。

「修羅場」の使い方

「修羅場」の場合、「修羅場化する」「修羅場をすり抜ける」「修羅場を潜り抜ける」などといった形で用います。

「鉄火場」と「修羅場」の違い

「鉄火場」は主に賭博場を指し、「修羅場」は主に男女の関係のもつれを指します。

「鉄火場」にも「修羅場」にも、激しい戦場を表すといった共通点があるものの、一般的な用いられ方に大きな違いがあります。

「鉄火場」の例文

・『賭博好きの友達に鉄火場という言葉を使用すると、ムッとされる』
・『初めてラスベガスに行った際、鉄火場に足を踏み入れ怖い思いをしました』
・『安全確認を行ったうえで、必ず鉄火場に入ってください』
・『鉄火場でひと稼ぎと思っていたら、持ち合わせが全部、なくなりました』

「修羅場」の例文

・『妻に浮気がバレ、食卓は一気に修羅場化した』
・『今まで、どれほどの、修羅場を潜り抜けてきたことかわかりません』
・『人生経験豊富な彼なら、きっと、今回の修羅場も上手く潜り抜けることができるだろう』
・『二度と、男女の修羅場に関わりたくない』

まとめ

同じ争いの場、戦いの場、といった意味を持つ言葉ですが、それぞれ、現代において、主に用いられている用いられ方に大きな違いがある言葉となります。