この記事では、「イヤホン」と「ヘッドホン」と「スピーカー」の違いを分かりやすく説明していきます。
「イヤホン」とは?
イヤホンとは耳、鼓膜に接近した位置に装着して電気信号を音声信号に変換する再生機器の音声を出力する機器で、耳の穴に差し込んで使用するものが基本となっています。
用途的にはヘッドホンと変わらない部分がありますが、外見的にはサイズが大きく異なっています。
ノイズキャンセル機能付きイヤホンなど機能を追加したものもあり、ケーブルで再生機器とつなぐもの、ブルートゥースなど無線で機器とつなぐものもイヤホンという呼称はそのまま使われています。
「ヘッドホン」とは?
ヘッドホンも装着して再生機器の音声を出力する機器で、イヤホンの左右をバンドでつないだものや、耳を覆うような形の再生機器を左右につないだものなどがあります。
イヤホンよりも大型で、耳と再生機器との間の密閉度がより高くなっていて、よりよい音で再生できるタイプの製品が多くなっています。
メーカーによってはイヤホンをヘッドホンと呼称するケースも有り、イヤホンとの違いがわかりにくい面もありますが、ヘッドホンの定義としてイヤホンの機能は含まれていると言っていいでしょう。
「スピーカー」とは
スピーカーとは音声再生のための機器で、電気信号を音声に変換する機能を持っていますが、こちらは耳には装着することなく音声を出力する事ができます。
そのため、ひとつのスピーカーで多人数に音声を聞かせることや、ひとつの音声を多数のスピーカーで同時に出力することも可能です。
こちらもケーブルで再生機器とつなぐものとワイヤレスのものがありますが、スピーカーとして大別されます。
なお、ポータブルオーディオプレーヤーのほとんどはスピーカーは標準装備されておらず、外付けで用意されます。
「イヤホン」と「ヘッドホン」と「スピーカー」の違い
ヘッドホンはイヤホンのジャンルとしてみることも出来ますが、どちらも耳に装着して音声を出力する機器となっています。
スピーカーは耳に装着することなく音声を出力することが基本となっている点が大きな違いです。
電気信号を音声信号に変えて出力するという機構的な原理はどれも同じとも言えます。
ヘッドホンとイヤホンの違いは形状によるところが大きく、耳を大きく覆い、ヘッドバンドがついているものは基本的にヘッドホンと呼ばれ、イヤホンと呼ばれることはありませんが、耳に差し込むものはイヤホンと呼ばれるケースとヘッドホンと呼ばれるケースがあります。
まとめ
イヤホンとヘッドホンとスピーカーは用途で言うとヘッドホンとイヤホンが耳に装着するという性質から個人使用のための機器、スピーカーは耳に装着することなく音声を聞くことができることから、個人使用はもちろん、ホールやライブハウス、自動車のオーディオなどでも使用され、一つの音源を多人数に聞かせることも可能となっています。